ついに決着 - Still Laughin'

ついに決着

Aura VA100 Evolution のオペアンプ載せ替えですが、ついに最強オペアンプが決定いたしました。

その前に、AD797の評価の続き。
確かに情報量が多くて、雰囲気もよく再生するのですが、高域に独特のクセがあるように思います(OPA2604ほどではないですが)。 平井堅の声が微妙に変わります。 あと、ハードロック系には向かないようです。 エレキで指が滑りすぎるというか。 低音は出ませんし。 声楽とか管弦楽が好きな人にはオススメできると思います。

さて、残りのシングル・オペアンプを評価します。 まず、OP27。

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オークションで5個\800で売っていた物ですが、ハッキリ言ってラジカセクラスの音でした。 もう少し期待していたのですが。 これまで聴いた中で、ダントツの最下位。
次、AD744。

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Digikeyで購入。 Analog Devicesの「OPA627に対する代替品」として紹介されていたものですが、これもあまり芳しくありませんでした。 AD711の方がマシかな。

ここで、前回のAD843KNを再評価。 派手さはないけど、いい音なのは確か。 AD797みたいに電源投入時のポップノイズもないし。
ところが、音楽再生中、たまに「ブボッ!」っという大きなノイズが出ることがあります。 最初はLANでの再生信号の遅延かなんかだと思ったのですが、他のオペアンプでは出ないのでAD843KNの問題だと思います。 たまたまテストした個体が悪いのか、回路特性的に合わないのか、理由はよくわかりません。
いくら音が良くても、これでは安心して音楽を聴けませんね。

いよいよ最後になりました。 最終兵器 OPA627BPです。

DSC01079.jpg

Digikeyから購入。 オーディオ用としては、最高の音質評価を得ているオペアンプといっていいでしょう。 お値段も「最高」で、2個で\7k近くします。
評価が高いのになぜ最初からテストしなかったのかというと、OPA2604やOPA2134でいい結果が得られなかったので、手を出しづらかったのです。 BB系とは相性悪いのかと。
ところが、OPA627は他のBB系とはまったく音の傾向が違います。 むしろこれまでテストしてきた中では、クセのなさという意味ではNE5532にもっとも近いです。
さらに情報量の多さ、帯域の広さ、音色の豊かさはまさに最上級。 どれをとっても他のオペアンプに劣る点はありません。 まさに、「絶対王者」の称号がふさわしいと言えるでしょう。


シングル・オペアンプの王者が決定したところで、OPA627BPとデュアルの王者OP275GP、そしてNE5532ANの三者で聴き比べてみました。
まず、OPA627BPからNE5532ANに替えてみました。 ショボくなるだろうと思ったら、意外にも「あれっ?NE5532ANってこんなに音が良かったっけ?」と思いました。 だんだん聴いているうちに、細かいアラが見えてくるのですが、ボーカル曲などでは情報量の少なさがかえって音を整理して聴きやすくなる印象でした。

次にOP275GPに交換しました。 やはり情報量と帯域は格段に上がります。 市販のオーディオ機器で、これだけの音質の違いがあった場合には、数万円の価格差が生じると思います。 OP275がたったの\320であることを考えると、そのコストパフォーマンスは相当なものです。
また、情報量は増えても聴き易さはある程度維持されているので、J-POPを中心に聴く方でも十分にも満足できると思います。

再びOPA627BPに交換してみると、OP275GPとも次元が違うことを改めて実感します。 ただ、ごちゃごちゃ音が入ったJ-POP(EXILEとか)を聴くと、なまじ情報量が多い分ボーカルが埋没してしまうような印象もあります。 良い機器は良いソースを要求するということでしょう。

という訳で、オペアンプ遍歴も大団円を迎えることになりました。 少々お金も掛かりましたが、いろんなオペアンプの音が聴けて楽しかったです。
今回のVA100EVで評価が芳しくなかったオペアンプも、ちゃんとそれように設計した回路であれば、本来の力を発揮するのだと思います。

最後に、最近見つけた The Douglas Self SiteDesigning With Opamps のページを紹介しておきます。 NE5532やOPA2134、OP275のDistortionのグラフを見ていると、なんだか聴感と相似な印象を受けます。 グラフが急激に変化するものは、やはり音色に独特のクセが載るんですよね。 オーディオって面白いな。

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