麻倉怜士氏 「東芝はHD DVD失敗の総括をすべき」

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麻倉怜士のデジタル閻魔帳:Blu-ray Discの現在地、進歩するプレーヤー (1/4) - ITmedia +D LifeStyle

――BDについて、東芝が事業化へ前向きなコメントを出しました。「RDシリーズ」を擁する同社のBD参入を歓迎するユーザーは多いように思えます。
 
麻倉 ただ、東芝の意思決定に至る経緯がよく分かりません。HD DVDからの撤退を発表した際、同社の西田社長(当時)はワーナーのBD採用など、外的要因にその理由を見いだし、BDに参入せず、DVDで十分とも言っていました(HD DVD事業終息、東芝が宣言) (BD製品展開は「検討していない」――東芝 西田社長)。ですが、今に至るまで「HD DVDがなぜ失敗したか」という、本質的な総括はまだ済んでいないように思えるのです。
 
HD DVDで新時代を築こうとしていた訳ですから、それまでの決算を済ませ最大限に反省して、ゼロから再出発し、BDへ全力で取り組くませていただくという真面目な恭順の姿勢が必要でしょう。藤井さんの土下座もないままに、なし崩し的にBDをやるなら、けじめをつけなくとも次のステップに容易に行けるのかというモラルハザードの問題にもなるでしょう。

「HDDとNANDがあるから、光ディスクはもう要らない」といってましたが、そういう路線の新商品も結局出なかったしね。