時代を駆ける:山田洋次/3 職業、若者は大志を抱くな - 毎日jp(毎日新聞)
<学生時代の山田さんは将来を決めかねていた。確信のない選択が、今日につながっている>
自分という人間が出来上がっていない時期に、将来を決めることはムリだと思います。僕は結果として映画人になったけれども、映画の何たるかも分からず、本当に好きかどうかすら分からないまま、映画会社に就職した。それでよかったと、振り返って思います。
「大志を抱くな」と、若者に言うんです。大志のあり方ってことですが。どんな人間になりたいかという質問が、人格についてなら大いに野心を持つべきだと思う。でも職業のこととしか受け止められないとすれば、はなはだ貧しい。
よく「天職」と言いますが、なりたくてなった訳でもないし、たまたま始めた仕事で功績を残した人はたくさんいます。
ただ、今の子供達は昔の人よりはるかに大人びています。 いいのか悪いのかわかりませんが、子供が子供らしくしていられる余裕がない社会だからでしょう。
それに「一度踏み外したら、二度と浮かび上がれない」とか言われてしまうと、どうしても確率的に良さそうな方へなびいてしまいます。
そういう「制度」の外に立つのは、相当な勇気が必要ですね。

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