内燃機関の効率改善で、ハイブリッドの寄与率は半分に

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連載「パワートレーン大競奏」(2)“大人気”ハイブリッドの課題|GAZOO.com

燃費を稼ぐには回生エネルギーを蓄積する二次電池の搭載量を増やせば良い。しかし、現在の電池はエネルギー密度が低く、蓄電容量を増やすには搭載スペースを広げなければならいためパッケージングのロスにつながる。バッテリーのコストが割高なことも簡単には搭載量を増やせない要因である。
 
また、内燃機関の進化に伴いハイブリッド装着による燃費改善の上積み効果が小さくなってきた。ハイブリッド車の市販が開始された10年前には、モーター発進の可能なストロングハイブリッド車でガソリン車と比べ50%改善できるという見方があった。しかし、次世代の内燃機関ではエンジン負荷の高い領域の燃料消費を改善する手法にめどがついた。このため、その分だけはハイブリッドの取り分は半分になったともされる。
 
さまざまな車両に採用可能な汎用性と燃費改善効果、コストをどのようにバランスさせるか。それは今年以降に実用化が見込まれるハイブリッドユニットに解決の方向性が提示される。

マツダのSKYエンジンのように、単体でも高効率なエンジンにハイブリッドを組み合わせたら、もっと燃費が良くなるんだろうと期待する訳なんですが、そんな単純な話でもないのですね。
そう考えると、ストロングハイブリッドよりもマイルドハイブリッドの方が、燃費改善率に対する費用対効果が高いという結論になってくるのかもしれません。