高速道での長距離燃費、ハイブリッドvsクリーンディーゼル 勝ったのは?

Car Watch クリーンディーゼルの「CX-5」で東京~山口 長距離燃費測定

山口県・美祢ICで高速を降りて、最後の給油を行う。ドキドキの結果は、プリウスα(ハイブリッド)が1位の20.3km/L、2位が17.8km/LのCX-5(ディーゼル)、3位が16.9km/Lという僅差でエクストレイル20GT(ディーゼル)、4位のエクストレイル20S(ガソリン)は13.8km/Lだった。今回の測定ではドライバーの体重差を解消するために体重を量ってバラストを積み、ドライバーが交代することで運転の癖を平均化した。さらに、高速道路にあるポスト表示を使ってトリップメーターの誤差を補正(補正結果はCX-5が+1.2%、エクストレイル20Sが-3.3%)した。(中略)
 
ユーザーにとって嬉しいのは、クリーン・ディーゼル車の2台はJC08モード燃費との差が小さかったり、JC08モード以上の好燃費だった点だ。ガソリン車も高速巡航時には、モード燃費に近い数値が出ることも分かった。それに対してハイブリッドは、31km/L(10・15モード)、26.2km/L(JC08モード)というカタログ上の燃費を出すのは難しそうに見える。
 
もちろん、周囲の交通に配慮せずに低燃費だけを狙ったエコランをすればかなりの数値が叩き出せるだろうが、一般のユーザーにとってチャンピオン・データはあまり意味がない。北米のようにカタログ表記の燃費に対して実燃費が伴わないことで訴訟を起こす人は珍しいかもしれないが、一般のユーザーにとってカタログの燃費データは指標になっているのは事実だ。(中略)
 
ハイブリッド、ガソリン、2台のクリーン・ディーゼルと長時間を伴にして分かったのは、街中でも長距離でも燃費チャンピオンはハイブリッドだが、燃費と走行性能とコントロール性のバランスがよく、長距離の移動に適しているのがディーゼルだった。現在、日本でのディーゼル車の普及率は0.1%という事実を鑑みると、その実力からすればもっと普及していいと思える存在だ。(川端由美)

マツダの太鼓持ちである「次世代ガソリン・ディーゼル車研究会」としては、当然ながらクリーンディーゼルの「CX-5」を持ち上げたい訳ですが、高速道路という決してハイブリッドに有利ではないステージでも、プリウスαに敵いませんか。

もっともSUVであるCX-5と、ミニバンとはいえ空力特性の良いプリウスαを同列に比較しても仕方ありません。 CX-5の燃費は十分に良い値だと思います。

ところで、

燃費の点で最も優秀だったのは、予想通りプリウスαだった。一方で、運転に最も気を使ったのもこのクルマだった。最大トルクの数字だけ見ると、エンジンとモーターの統合した数値はなかなかのものだが、高速での巡航時にはエンジンだけで走らせるシーンが多い。登り坂になってスピードが落ちてきてからアクセルを踏むと、なかなか加速しない。思い切ってアクセルを踏み増すと、ぶーんとエンジンが音を立てて回ってモーターからも力が湧くのだが、日本の道では勾配が変わりやすく、やっと加速した頃には今度は下り坂になってブレーキを踏まなければならない。
 
下り坂になると、低転がり抵抗タイヤを履き、前に転がろうとするハイブリッド車ゆえに今度は徐々に加速して、制限速度を保つためにブレーキを何度も踏むことになる。実際、暗くなってから高速道路を走ると、速度の変動が激しいハイブリッド車は、一定速度を保って走りたいトラックのじゃまになるらしく、ヒヤッとする場面も少なくなかった。高速巡航でモーターを使うシーンが少なく、すでにフル充電されているバッテリモニターを見ていると、ブレーキで熱エネルギーを捨てていることに気づいてストレスを感じる。

ハイブリッドを腐す必要があるとはいえ、こういうのはどうなんでしょうね。 川端氏の運転が下手くそなだけじゃないのかなと思いますが。

ちなみに国沢光宏氏によると、スカイアクティブのアクセラはゴルフTSIに負けていましたね。 次世代ガソリン・ディーゼル車研究会でも、VWのTSIをプッシュすればいいのに。