「IPM」って何?

クルマ、消える「マイナーチェンジ」:日経ビジネスオンライン

「『マイナーチェンジ』という言葉を使うのは、やめました」
 
1月末、マツダ商品本部の大塚正志氏は、2種類のクルマを前にこう語り始めた。そこに並んでいたのは1月に改良・発売したSUVの「CX-5」とセダン「アテンザ」。いずれも2012年に「新型車」として売り出した車種なので、4~6年周期のフルモデルチェンジ(全面改良)までの半ばにある今回の改良・発売は、従来であれば「マイナーチェンジ(一部改良)」と表現していた。
 
しかし、広報部門のニュースリリースのタイトルは「大幅改良」。本文中にも「マイナーチェンジ」の文字はない。2010年に出した当時のアテンザの改良・発売のリリースが「マイナーチェンジ」とうたっているのとは対照的だ。対外的な発表だけではなく社内でも、「マイナーチェンジ」という言葉を使わず、「IPM(インテリム・プロダクト・メジャーの略)」と呼んで開発を進めたという。

最近はマツダというだけでなんでも取り上げるな。 そんなのマツダが始めたことでも何でもないじゃん。
日経ビジネスオンラインは、マツダと付ければPVが上がると思っているようです。

一応、後段にはこう書いてありますが。

実はマツダ以外でも、「マイナーチェンジとのタイミングですが、大幅に改良しました」というクルマは最近続出している。
 
例えば、日産自動車は2月に発売するセダン「フーガ」で「『ビッグマイナーチェンジ』をする」と広告している。トヨタ自動車も昨年米国で改良・発売した「カムリ」を「ビッグマイナーチェンジ」と呼んでいた。車台(プラットホーム)こそそのままだが、クルマの外観をがらりと変えたためだ。

米国ではイヤーモデルで区切られているので、毎年の年次改良(YMC)があります。 最近のクルマは装備が多いので、年次改良での変更も多いです。

ホンダなんかで多いのは、新車発売の1年後に行われる装備仕様の見直しですね。 発売前の目論見と実際の売れ行きの差異や、ユーザーの意見を取り入れて装備の見直しや見た目品質の向上を図っているようです。

YMCでも結構変わるので、従来モデル寿命の中間に行われていたマイナーチェンジ(MMC)での変更も必然的に大きくなり、ビッグマイナーチェンジ(BMMC)になってきた訳です。 金型変更を要するような改良はこのタイミングで行われます。

あとフルモデルチェンジ(FMC)の間隔が昔の4年周期から5~7年周期に伸びたのも大きいと思います。
売れないモデルは1回ですが、ベスト10に入るような売れ行きのクルマは、2回BMMCを行うこともあります。 モデル途中でのハイブリッド仕様の追加などという理由もあります。

ちなみに一番激しいのは軽自動車で、未だに4年周期でのFMCです。 なおかつYMCでの変更点も多いです。 例えば新型車で燃費の良いエンジンを積んだら、既存の車種にもYMCのタイミングで同仕様のエンジンを積むとか。

異色なのは富士重で、未だにFMCの周期は短いです。 インプレッサとか4年ちょっとで変えてますね。