ベタープレイス シャイ・アガシＣＥＯ 「迫るガソリン車淘汰の波 メーカーは覚醒せよ！」 | NEWS MAKER | ダイヤモンド・オンライン
―バッテリーの性能が飛躍的に向上した場合、ベタープレイスのビジネスモデルは影響を受けないか。
過去35年間を振り返れば、バッテリーの性能は5年毎に2倍になるという一定した速度で進化してきた。今後そうなると仮定しても、バッテリーの容量の一部を減らした上で、バッテリー交換を続けた方が経済的には良い。もし航続距離が４倍になれば、４分の１の量のバッテリーを車に積んで、交換すればいいわけだ。携帯電話端末も、バッテリーの搭載容量を減らして端末を小さくし、通話時間を長くするというように、同じ変化を遂げてきた。
EVについて話すときに、よく携帯電話を引き合いに出す人がいます。
確かに携帯は、バッテリー性能の向上で飛躍的に小型化や通話時間の延長が図られてきたんですが、同時にムーアの法則の多大なる恩恵も受けているんです。 微細化による小型化、高性能化、そして消費電力の削減ですね。
でもEVの場合は、IPUの小型化は今後も続くでしょうが、理論的な走行エネルギーはエネルギー保存の法則で決まっているし、実際のエネルギー効率も既に高いレベルにあるので、飛躍的に改善する見込みはありません（高温超伝導が実用化されれば別ですが）。 ヒーターの消費エネルギーの問題も同様です。