2022年 8月15日（月）
今年の8月連休は、嫁の休みと大部分が重なっている。
吉郎がいた頃なら中型犬可の宿を探して、泊まりの旅行にでかけたものだ。
亡くなって出不精になるのも寂しい。 犬連れではないからこその自由度だってあるだろう。
最初は札幌まで行きたいと思っていた。 嫁はまだ北海道に行ったことがないので、今後の北海道ツーリングへの理解を得るためにも、一度は北海道に連れていきたいと考えたのだ。
だが飛行機や新幹線、フェリーであっても、8月連休の時期に北海道へ行くのはかなりの費用を覚悟しなくてはならない。 コロナ禍とはいえ予約自体も大変だ。
青森港までクルマで自走して駐車し、人だけ津軽海峡フェリーで函館に渡る方法も考えた。
それでも最低でも3泊4日は必要だし、往復はひたすら走るだけになり、函館では泊まるだけになってしまう。
「北海道に上陸した」という既成事実を作るためだけに、多大な労力とコストを掛けるのは割に合わない。
では津軽海峡を越えずに、青森県で踏みとどまるべきだろうか？
青森県も非常に良いところで見どころも多く大好きだが、「あと少しで函館まで行けたんだけど」という気持ちが湧いてしまうのは否めないだろう。
という訳で、今回は盛岡・仙台へ2泊3日の旅行に行くことにした。 ホテルはどちらもビジネスホテルを予約した。
盛岡へはまだ吉郎が小さい頃に旅行を企画したことがある。
犬OKのペンションを予約したのだが、3日前になって嫁の親戚に不幸があってやむなくキャンセルしたのだった（直前だったのでキャンセル料が発生）。
そのリベンジでもある。
7時に自宅を出発し、圏央道に乗って東北道へ入る。
1、2時間ごとに休憩して運転を交代しながら、平泉スマートI.Cで降りる。
12:46 昼食のために芭蕉館に立ち寄る。 20分くらい待って案内される。
岩手といえばわんこそばである。 天ぷら付きの特（2,500円）を注文。
ここはお付きの人から強制的に投入される方式ではなく、盛り出し式といって予め 2ダースのお椀をお盆に載せて持ってくる。
正直にいえば「単に食べ方が特殊なだけだろう」と味には期待していなかったのだが、絶妙な味のつゆのおかげで最初の2ダースはすぐに食べてしまった。 そば自体も喉越しがよい。
おかわりでもう1ダースは無料。 4ダースめからは有料（400円）である。 さすがに腹が一杯になったので4ダースめは遠慮したが。
嫁が食べきれなかったら残りを食べてやろうと考えていたが、嫁も2ダースを食べきった。
14:02 奥州平泉といえば中尊寺である。 本堂は山の中。
駐車場にクルマを停めて坂道を登る。 ここにバリアフリーなんて言葉はない。
14:20 中尊寺本堂に到着。 あちこちに賽銭箱が置いてあるので、小銭がたくさん必要だ。 商売上手だな。
内部は撮影禁止というところも多いが、金色堂と讃衡蔵（宝物殿）以外は撮影OK。
14:38 金色堂は拝観券（800円）が必要。 この建物の中が讃衡蔵。 内部は撮影禁止。 四代泰衡の首桶なんてものも展示してある。
15:05 いよいよ金色堂が入っている覆堂へ。 こちらも撮影禁止。
今の技術ならもっと精緻な金色堂が作れると思うからか、なんだか作り物の撮影セットのように見えてしまう。
金色堂が奥州藤原氏の霊廟だったとは知らなかった。
15:15 続いて移築された旧覆堂へ。 手前に立っている像は芭蕉さん。
覆堂内部。 中央の柱は大黒柱ではない。
駐車場へ戻る途中から雨が強くなってきた。 東北道に乗ったら激しい雨。 制限速度120km/hの区間もあるが、80km/hに下げられていた。
16:51 ドーミーイン盛岡に到着。
19時から食事にでかけたのだが、酷い雨が降っているので盛岡駅（750m）周辺まで歩いて行くのは断念。
嫁が「野菜が食べたい」というのでそれらしい店を当たるが、お盆で休業している店も多いからかどこも「予約していない客はお断り」だった。
盛岡といえば冷麺とじゃじゃ麺が有名だが、昼がわんこそばだったので麺類はそそられないらしい。
アーケードがあるとはいえ雨の中を 30分も彷徨って精神的にも疲弊したので、「もうコンビニでサラダ買ってホテルで食べようか」という話になった。
近くにローソンがあったが、どうせなら 7-11に行こうと歩き出したとき、近くに串カツ田中があることを思い出した。 串カツなら野菜もある。 リサーチしておくもんだね！
19:36 串カツ田中でも予約の有無を聞かれたが、10分待てるなら入れるということで何とか入店できた。
野菜リクエストに対応するために頼んだガリトマト。 これが美味しい。 生のトマトがあまり得意でない自分でも食べられる。
ガリトマトで検索すると結構レシピにヒットする。 割りとポピュラーなメニューなのね。
20時半くらいになると帰るお客さんも多くなってきて、予約なしでも入店できるようになったようだ。
ドーミーインは大浴場があるというので泊まってみたが、ダブルベッドに似合わない部屋の狭さ。
今回はチープ旅行なのでそこは我慢しよう。
ドーミーイン名物の夜鳴きそばの提供は23時まで。 腹がいっぱいだったのでパスした。
大浴場は洗い場も数多く脱衣所も広い。 八幡平で汲んだ温泉を毎日7t運んできているということだったが、確かにいいお湯だった。