Sankei Web:「人間の盾」参加落とし穴 ボランティア歓迎と錯覚 欠ける危機管理意識

危機認識の薄い背景として、「人間の盾」や「ボランティア」意識の影響を指摘する声は多い。安田さんも昨年二月に「人間の盾」という形でイラクに入国している。人間の盾に参加した経験をもつフリーカメラマンは「日本の空港ではカメラのフラッシュを浴び、ヒーロー気分だった」と述懐する。そして「イラクで歓迎された」というこの気分を今も引きずって入国する日本人が意外に多いのだという。
最近、イラクで「人間の盾」経験者が強盗に襲われた際、「自分は人間の盾としてイラクのために働いたことがあるんだ」と切々と訴えていたのを目撃した人もいる。

人質事件の一報に接して、要求が自衛隊撤退と聞いたとき、頭に浮かんだのはこの「人間の盾」でした。
自衛隊派遣に反対する人が、自ら人質になるという可能性も、十分あり得るなぁと。
特にこのように、以前「人間の盾」に参加したことがある人たちの中には、今でも歓迎されていると錯覚している人もいるかもしれないし。