スタジアムで目にした光景。

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第2回:スタジアムで目にした光景。 :NumberWeb

何かというと――スタジアムが、とにかく「汚い」のだ。試合前からかなりひどい状態になっていたものが、試合中さらに汚れていく。中国人観戦者がもらったチラシを使って紙飛行機をと飛ばし、紙吹雪を舞わせ、時にはゴミを投げ捨て、さらには飲み残したコーラを、無造作に通路や座席下に流したりするものだからたまらない。さらに、応援も試合中にいきなりブラスバンドが中国国歌を演奏し始め、時ならぬ手拍子が始まったり、もうびっくりし通しだった。これって観戦文化が未成熟とか、そういう話ではなくて、むしろ文化が違うのだと割り切った方がよさそうだとまで感じた。たまたま近くにいた日本人の現地駐在員の方に聞いたら、だいたいいつもこんなもんである、ということだったし。

結局、”田舎者”ってことでしょう?

ちなみに、ここで言う”田舎者”っていうのは、「エチケットを身に着けていない人」という意味です。 「田舎に住んでる人」ではないので念の為。
例えば東京ではエスカレーターでは左側に立って右側は開けるし、電車やバスに乗車する際もきちんと整列します。 それは整然と行動しないと、混乱して機能しないとみんなわかってるから。 でも田舎へ帰ると、そんなことお構いなしの人が多い。 思いやりがない訳じゃなくて、「自分は急いでいないけど、急いでいる人もいる」という、想像力が欠けているんだね。


話を戻すと、今の中国は明治時代の日本みたいなもんじゃないかな? 高度成長期の日本以前だと思うよ。 着物着てちょんまげ結ってたのが、急に洋服着てザンギリ頭になったようなもんでさ。 だって20年前には人民服着てたような連中が、今は東京の人と同じ服、同じ化粧だもんね。

でも情報伝達が速くなって、流行とかは伝わっても、精神構造まで急激に変わるワケじゃない。 「”民度”は一日にして上がらず」だよ。