フォトキナで拾ったPCネタ

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本田雅一の「週刊モバイル通信」

R-D1も、日本で発表された時よりもずっと素直な受け取られ方をしている。来場者自身が、いにしえのレンズを利用可能なレンジファインダーのデジタルカメラを作り、発売することの難しさや意気込みを十分に汲み取っている印象だ。そこには「エプソンってプリンタ屋さんでしょ?」といった、斜めからの視点は全く感じない。
 
ちなみにEU圏でのお披露目はこのフォトキナが初めてで、出荷もこれからだそうだ。価格はおよそ3,000ユーロ(約41万円)というから日本よりもかなり高価だが、引き合いは強いという。現地でR-D1の企画を担当した情報画像事業本部の枝常伊佐夫氏と話す機会があったが、手持ちのライカMマウントレンズを持ち込んで試し撮りしては「今すぐ買いたいからこの場で売ってくれ。保証なんかどっちでもいい。今すぐだ」と言って困らせる筋金入りのカメラヲタクが日に5人は現れたという。

エプソンのプリンタは、海外のプロ写真家が検証用に使っているという記事を読んだことがあります。
現代のプリンタ屋さんは、デジカメ時代の感材メーカーとも言えるのかもしれません。 何より、写真に対する愛を持っている社員がいるからこそ、こうやって受け入れられているように思います。
キヤノンの場合は、先にビジネスが来ちゃってる印象です。 実際の製品もそうですが、岩下副事業本部長のインタビューを読んでなおさらそう感じました。

まだまだ続きます。

日本で発売されないフォトプリンタと言えば、HPの「Photosmart 8450 printer」がある。この製品は、一般的な6色インクフォトプリンタに3つのグレーインクカートリッジを加えたものだ。
 
モノクロ印刷が素晴らしく美しいのはもちろんだが、グレー階調がしっかりとしているため、カラー印刷の品質も素晴らしい。特にシャドウから中間調にかけての描写は他の製品にはない魅力を持つ。コントラスト調整にカラーインクのコンポジットを利用せず、グレーインクを活用しているからだという。
 
3カートリッジ構成で本体幅が広すぎる点や、複合機にフォーカスする日本HPの戦略などが発売されない理由だろうか。非常に高画質なだけに日本への導入が見送られたのは残念なところだ。

個人的には、複合機ってあまり魅力を感じません。 日本でも「フォトグレーインク+100年プリント」採用プリンタが発表されていますが、個人的に今買い換えるなら、エプソン PX-G920かな。