山田祥平のRe:config.sys:絵空ごとのユセージモデル
ちょっと耳にした話によれば、映画制作者にとって、インテルのような企業は、タイアップ先として、とても魅力的なのだそうだ。というのも、インテルはパソコンメーカー各社にプロセッサをOEM供給しているため、映画の中に登場するパソコンは百花繚乱、それゆえに、各シーンにリアリティを持たせることができるからだ。これが、パソコンメーカー1社とのタイアップでは、他社製のパソコンが映画の中に登場することは許されない。出てくるパソコンがすべて同一メーカーというのは現実的ではない。
ところが、インテルとのタイアップであれば、はっきりいって、パソコンメーカー全社とタイアップしたのとほぼ同じことになる。ちなみに、今回の『交渉人 真下正義』では、主人公の真下正義がIBM ThinkPad X40を使い、真下をサポートする小池茂警部がNEC VersaPro、事件の舞台となる地下鉄・東京トランスポーテーション・レールウェイの広報主任、矢野君一が東芝 dynabook SS M200を使う。もちろん、すべてがCentrinoであり、あのロゴマークのステッカーが貼付されている。
いや、同じ会社(組織)で、社員が使っているPCがマチマチという方がおかしいと思うぞ。 購買部門や情報システムは何をやっとるんだと。 まさか個人用のPCを持ち込んで、仕事してるわけじゃないよね?
それはさておき、映画の前にCentrinoのロゴやあの音楽を聞かされたら、ちょっと興ざめ。