MCIX23のバッテリー殻割り

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オークションでリチウムイオンバッテリーを落札し、自分で交換してみた。

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購入したのはNECのノートPC用バッテリー(10.8V 4,800mA)で、殻割りされた状態で送られてきた。 上がそのバッテリーで、ケースから外してある。 下がMCIX23のバッテリー。
MCIX23と同じ細長い配列のタイプ。 昨年10月生産ということなので、未使用品というのは信じてよさそうだ。 セルは同じ18650規格だが、容量は一本あたり2,400mAある。 ノーマルバッテリーが3,200mA(一本あたり1,600mA)だから、33%UPということになる。 アルカリ乾電池と同じで、大きさは同じでも容量は大きくなっているようだ。

交換するには、まずMCIX23のバッテリーを殻割りしなければならない。 バッテリーケースの接合面を、カッターナイフで丹念になぞることでキレイに割ることができた。 意外だったのはセルの接続で、3本直列が並列になっているのかと思ったら、一組の並列を3つ直列に接続してあった。 さらに基盤からの配線は、直列の両端だけではなく中間の2ヶ所にも接続されていた。

ノートPC本体との接点が制御基盤と一体化されているので、制御基盤はMCIX23のものを使う。 セルだけを交換する訳だ。 MCIX23の基盤とセルは配線によって接続されているが、NECはセル同士をつなぐ端子板が伸びて直接基盤にハンダ付けされている。
NECの方の端子板をニッパーでちょん切って、MCIX23の基盤と接続するのだが、配線が短かったので手持ちのコードで引きなおしてハンダ付けした。 中間の2ヶ所への配線が結構大変だった。

とりあえず仮組みして、本体にセットしてみる。 充電済みだったので、バッテリー残量は96%を示していた。 1時間ほど使ってみたが、バッテリーはいっこうに減らない。 ACアダプタを接続すると、ちゃんと充電モードになる。 とりあえずはちゃんと動いているようだ。
使用したコードが少し太かったので、ケースに収めたときにフタが少し浮き気味だったが、ボンドを塗ってガムテープでグルグル巻きにして固定した。

なんとか無事に換装できたようだが、ハッキリ言ってあまりお勧めできる作業ではない。 興味があったのでやってみたが、一度やったので次はもうやらないだろう。 ショートさせた時の危険性は高いし、信頼性という意味でも不安は残る。 どうしてもやりたければ、セル交換を請け負う業者もあるので、依頼した方がいいだろう(ただし、本当に新品のセルを使っているか確認できない)。