F1を変えるCPUパワー

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本田雅一の「週刊モバイル通信」

たとえば今回の日本グランプリ。FW27はフロントウィングのエンドプレートからサブウィングのようなものが伸びた新デザインとなったが、このコンセプトを思いついたのは9月初旬。それから設計を始め、CFDによりシミュレーションと実車テストを行ない、今回、実際のレースに投入された。
 
こうした短期間での空力パーツの更新は、かつてのF1では見られなかったもので、ここ数年、資金力が豊富なチームやコンピュータ企業のサポートを受けることができているチームを中心に行なわれているもの。
 
パフォーマンスが高いほど、より深い流体シミュレーションを短時間に行なえる。試行錯誤が何度も行なえるほど、ベストの設計を引き出せるのは自明だ。言い換えれば、計算能力の違いがパフォーマンスの違いにもつながる。

トヨタが2基目の建設に乗り出したように、風洞の価値が下がることはないのですが、さまざまな選択肢の中から正しい解を導き出す為には、風洞に掛ける前にCFDでふるいを掛けるのが有効なのです。
BlueGene/Lでシュミレーションしたら、どんな結果になるんだろうね。