モバイル映像コンテンツ市場は本当にある?

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ITmediaビジネスモバイル:ビデオiPodでダメなら、モバイル映像コンテンツの世界はない

ビジネスモデル、端末、ブランドとプラットフォームなどすべての要素で、ビデオiPodは万全の体制を敷いている。これまでで最も成功する可能性の高い、モバイル向け映像コンテンツへの取り組みだ。しかし、それでも一般ユーザーに受け入れられなかったら……。
 
極論しよう。ビデオiPodでさえダメなら、モバイル映像コンテンツの世界はない。モバイルで映像を見たいというユーザーは少数派であり、多くの企業が期待する潜在市場は、実は砂上の楼閣だったというだけだ。

そして、実際にそんな風になるような気がしますけど。

ビデオiPodとiPod nanoのどちらがいい? と聞かれたら、多くの人は nanoを取るんじゃないのかな、と。
ライトユーザーであれば容量は4GBあれば充分だし、大きくて重い筐体と使うかどうかも分らないビデオ機能に、余分なお金を払う必要はないもんね。
そうなると、ビデオiPodのインストールベースは広がらず、ビデオ配信は苦戦ということになりそう。

iPodは、ジョギングやエクササイズ、クルマの運転というアメリカ人のライフスタイルにピッタリはまった訳だけど、ビデオ機能はいずれのシーンにも合わないし。 せいぜい空港での待ち時間や、機内での視聴くらい? やっぱりニッチだと思うよ。

むしろ公共交通機関で通勤・通学している人が多い、日本向きなのかもしれない。 自分も昨年、電車通勤していた時に、SONYのCLIE(TG50)でテレビ番組を観てましたが、なかなか具合が良かったです。
TG50だとQVGA(320x240) 15fpsですが、ビデオiPod(こちらは30fps)も似たようなもんでしょう。

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イング氏:ご存じかもしれませんが、iTunesのバックではQuickTimeが動いています。自分のHDDにあるビデオコンテンツをiPodへ転送したいときには、一度QuickTimeでビデオを再エンコードしてやる必要があります。ただし、再エンコードするためにはQuickTime Pro 7が必要です。
 
家庭で撮影したカムコーダーなどの映像をiPodへ転送したいという場合、Mac OS環境ならばiMovieで処理すればいいのですが、Windows OS環境の場合にはなんらかのソフトでPCへの移行と編集を行った後に、別途インストールしたQuickTime Pro 7で書き出すという手順が必要になります。

でもiTunes6では、日本で一番ニーズが高い地上波テレビのエアチェック&自動エンコードはサポートしてないしね。
もちろん、現状でもいろんなソフトを組み合わせれば出来るんだけど、iTunes&iPodが受けたのは専門的な知識が必要なかったからだし。
Mac自体、テレビチューナーの内蔵など”テレビパソコン”化はWindows PCに比べて遅れてる。
日本ローカルな部分もあって難しいのかもしれないけど、iTunesの中でテレビの予約録画が出来るようにならないと、難しいんじゃないかな。

おそらく11/21発売のスゴ録(RDR-AX75)+PSPが、日本でテレビ番組を録画してモバイルで観る、最高のソリューションになるのだろうと思います。 PCが必要ないしね。 でも実際にそれを実行する人って、どれくだいいるんだろうね。