元麻布春男の週刊PCホットライン:コピープロテクションCDが招く災い
24kbpsや32kbpsという低ビットレート(おそらくAMラジオくらいのクオリティだろう)でもいいから、丸ごとすべて聞かせて欲しい。32kbpsでダウンロードしたからCDは要らないという人は、DRMをつけようが、CCCDだろうが、音楽を買わない人である。そういう人に何をしても無駄だ。買うつもりのない人に無理やり買わせる方策を考えるより、潜在的に買いたいと思っている人に、CDを買わせるようにしむけた方がうまくいく。低ビットレートの音楽については、クレジットを明確にすることを条件に、Podcast等に使うことも認めればいい。とにかく音楽に触れてもらう機会を増やすこと。それなしに音楽の売り上げは増えないと思う。
久々に力の入った(?)元麻布氏の記事。 示唆に富んだ記事だと思います。
「北風と太陽」ではないけれど、買ってくれる人を増やす方向に進むのが、音楽業界の発展の道なんだろうなぁ。 例えば mF247 がやろうとしていることは、そういうことなのかもしれない。
続きです。
SACDやDVD-Audioがうまくいくには、まず規格を統一すること、そして音質に加えて別の強力なアピールを持つことだった。たとえば標準フォーマットを8cmにする(これによりポータブルプレーヤーや、オートチェンジャーに新しい発展が望める)、コンテンツの価格をCDの半額にする、CDプレーヤーを下取りに出すとSACDやDVD-Audioのプレーヤーが半額になる、といったキャンペーンである。(中略)
話を音楽に戻すと、CDにコピープロテクションを加える、というのはもう諦めるべきだ。それはコピープロテクションを前提にしていないCDというフォーマットと根本的に矛盾する。不法コピーを本当に防止したいのであれば、DRMを付与できる別のフォーマットを推進する以外に道はない。それは、音楽配信可能なMP3/AAC/ATRAC3+といったファイルフォーマットである(もう8cmにしようが何にしようが、SACDやDVD-Audioのようなパッケージを主流にすることはできない)。
音楽配信が今後の流れなのは間違いないんでしょうね。 いま音楽配信にある問題の多くは、時間が経てば解決解決するんだろうと思います。
むしろ個人的に感じているのは、「パッケージメディアの危機」です。 このままいくと、SACDどころかCDですら入手困難になっていくような気がしています。 特に、旧盤の再発などは望めそうにありません。
音楽配信が普及しても、44.1kHz16bitPCMのデータをストレスなく配信できるようになるのは、当分先のことです(LossLessだって五十歩百歩)。 ましてやDSDデータの配信なんて夢のまた夢。 高音質で音楽が聞きたければ、まだまだパッケージに頼る必要があります。
音楽ライブラリをWAVに変更してから、やっぱり音質は大切だと実感しました。 PCのオーディオシステムも再構築したし、今は音楽を聴くのが楽しいです。 mp3の時は単なるBGMといった感じでしたが、今は積極的にリスニングするという違いですかね?
CDが普及する時にアナログ盤の愛好者が、今後入手できなくなるかもしれないと、レコードを買い集めていましたが、CDでも同じようなことが起こるのかもしれませんね。
禄太郎
とってもためになる記事でした。紹介ありがとうございます。
音楽って「音程」だけじゃなくやっぱり「音質」も重要だと思います。趣味のものだけに「心地よさ」はできるだけ重視したいところですから。アナログ時代の「スクラッチノイズ」や「ヒスノイズ」がなくなったからといって、それが「高音質」と思わされるのは御免被りたい。90年代のアンプラグド・ブームで、ちょっとだけ「音質重視」の方向へ向かったように思われたんですが、ポータブルオーディオの普及でまた後戻りしちゃうんでしょうか?。それと、レコーディング現場での(エンジニアの)世代交代もCDの音質にかなり影響しているそうです。
的はずれな長文コメント、失礼いたしました。