PMA-9.5 (改)ファースト・インプレッション

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夕食前に、VA100とPMA-9.5(改)を聴き比べてみました。

試聴曲は以下の通り。 オーディオの試聴には向いていない曲もありますが、そこは自分の好みということで。

 1. 三国駅(aiko)
 2. センチメンタル(平井堅)
 3. 自由(女子十二楽坊)
 4. Evening Falls...(Enya)
 5. Goldberg Valiations, Aria(Glenn Gould)
 6. Like a Rolling Stone(Bob Dylan)
 7. Gimme Shelter(The Rolling Stones)
 8. Highway Star(Deep Purple)

最初にVA100で一通り聴いてみる。 前側だけでなく、スピーカーの後側にも10円玉を1個入れたので、3点支持となりインシュレータとのガタはほぼ無くなった。

次にアンプをPMA-9.5(改)に交換する。 VA100をどかして同じ場所に置こうとしたのだが、VA100より奥行きがあるのでまっすぐに置けなかった。

DCP_0584.jpg

ちょうど棚のパイプ部分がCD入力端子の高さにあるので、余計に奥行きが足りない。

DCP_0587.jpg

いざ試聴開始。 ボリュームは聴感上VA100の時と同じくらいに合わせてある。
アンプ以外はVA100に合わせたセッティングだから、PMA-9.5(改)にとっては完全なるアウェーである。 審判も心情的に若干VA100寄りなので、その辺はご了承願いたい。

1曲目のaikoを聴いて、解像度とS/Nの高さはすぐに分かった。 それは自分が今のシステムで追及している音の姿でもある。 2曲目の平井堅でも同じ。 HiFi度は完全にPMA-9.5(改)の勝ちである。

ところが耳が慣れてきた3曲目から、ちょっと印象が違ってきた。 キレイだけど、さらっと流れる感じ。 もうちょっと「グッと来る」感じがほしい。
4曲目のEnyaでそれはより一層顕著になった。 彫りが浅いというか、色が淡いというか。 思い入れの深い曲の場合、「そんなにさらっと流されても」という気になる。

7曲目は曲の雰囲気を重視するのだが、やはりなにか物足りない。
最後のHighway Starは、ソリッドでスピード感があってとても良かったです。

風呂に浸かりながら、試聴した時の感覚を思い返してみました。
限られた時間、限られた曲での試聴であることをお断りしてのインプレッションですが、まずそのクオリティの高さに感心させられました。 ノーマル状態のPMA-9.5の音を聴いてないので断言はできませんが、これなら定価10万円も高くはないように思えます。

音色は日本のメーカーらしい、正確で特性も優秀そうな音です。 でも、まじめ過ぎるほどでもない感じ? VA100の前に持っていたSONYのTA-F555ESGは、まじめだけどちょっと面白みに欠けるきらいがあったんですが、PMA-9.5(改)は音楽の艶や輝きもちゃんと表現してくれます。

音の”深み”が少し足りない感じがしたのは、自分の耳がVA100の音に慣れているのもあるでしょう。 ただ、プレーヤーからスピーカーまで、全て日本製のコンポで揃えると、あっさり風味の音になりがちのような気がします。 これでスピーカーが舶来製品なら、また違った結果が出るように思います。


素人の戯言が長くなりましたが、アンプを変えてこれだけ違いを感じ取れたこと自体が、とても嬉しいです。 違いが分からなかったらどうしよう!?と内心思っていましたから。
しばらくこのままPMA-9.5(改)を使って、音楽を聴いてみようと思います。 また何か新しい発見があるかもしれないし、スピーカーのセッティングを見極めるにも向いているように思うので。
もうちょっと貸しててね、禄太郎さん。