”思い入れのなさ”は良いことか?

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カメラ撤退のコニカミノルタ、社外取締役が社内の「未練」断ち切る - nikkeibp.jp

関係者の話を総合すると中間決算発表の少なくとも1カ月前、10月初旬には「カメラとフィルム両事業から早期に撤退すべき」との方向が既に固まっていた模様だ。しかも、その議論を主導したのは4人いる社外取締役だった。
 
(中 略)
 
島津製作所の藤原菊男相談役、コマツの片田哲也相談役特別顧問、ダイキン工業の井上礼之会長、そして明治乳業の中山悠会長ら社外取締役は、コニカミノルタの取締役会があるたびに集まっては議論を重ね、デジタル一眼レフカメラ事業を他社に譲渡するというシナリオまで描いた。発表が1月中旬まで延びたのは、カメラ事業の譲渡先であるソニーからの回答を待っていたことに加え「社内取締役の説得に時間がかかったため」(ある社外取締役)。

まさか「社外取締役の意見に押されて撤退します」とは言えんでしょう。 利害関係も思い入れもないから、ある意味「好き勝手言える」んでしょうね。

でも、企業文化と不可分な事業を捨ててまで、その企業が存続することに意味はあるのかな? コニカミノルタはこれから、複写機を中心とした事務機器メーカーとして生きて行くのだろうけど、この分野だってゼロックスやキャノン、リコーにシャープ、エプソン、京セラ三田など強豪メーカーがひしめいています。

創業事業を失って”根無し草”になったコニカミノルタが、10年後に自力で存続しているかどうか。 甚だ悲観的です。