キャブレターのオーバーフロー

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それは先週の木曜日のこと。
帰宅しようと会社の駐輪場でジョルカブのエンジンを掛けたら、すぐにエンストしてしまった。

エンスト直後はプラグがカブってて、エンジンが掛かりづらいことが多い。 嫁にメールをしながら、しばらく間を置くことにした。
そろそろエンジン掛けようと思ったのだが、なんかガス臭い。 「排気ガスかな?」と思ったのだが、ふと車体の下を見ると、犬のおしっこくらいの水溜りが。 もちろんガソリンである。

予兆はあった。 前からシリンダの側面が茶色く焼けていて、オーバーフローしている形跡があった。 前日の帰り道も何度か、走行中に急にガス欠時のようなパワーダウンが起きていた。 その時は、燃料計がEを差していたので、燃圧が低いからかと思い給油して帰宅した。
そしてその日の朝も、信号待ちで急にエンジンが止まってしまった。 幸い再始動は出来たが、何らかのトラブルを抱えていることは明白だった。
ガス欠症状だったので負圧コックかなと思い、その日の昼にコックとチューブ一式を注文しておいた矢先だった(ちなみに、ジョルカブの負圧コックは分解清掃できない)。

そういう訳で、別段驚きはしなかったのだが、その日はジョルカブを置いて電車で帰宅した。 翌日はトランザルプで通勤することに。
約2ヶ月ぶりの始動で寝起きは悪かったが、一旦エンジンが掛かれば快調に走ってくれる。 シールド付はこんなに寒くないのかと、改めて実感した。

さて、ジョルカブであるが、土曜日にトランザルプに工具を積んで会社へやってきた。
まずはキャブ(PC20)を見てみる。 チャンバーのパッキンやフロートバルブには、外見上の異常は見られない。 真鍮製のフロートも同様。 だが、チャンバー内に白っぽい澱のような物が沈殿していた。 ゴミというよりも、ガソリンから析出した物質みたいな感じだ。
とりあえず清掃して、再び組み立てる。

キャブを取り外した際に、フューエルチューブからガソリンは出てこなかったので、怪しいのはキャブの方なのだが、せっかく買ってあるので負圧コックを交換しておく。
コックを交換するには、リアの外装部品を外す必要がある。 初めて外したのだが、思ったよりは手間が掛からなかった。
問題はほぼ満タン近い状態で、どうやってコックを交換するか。 といってもガソリンの入れ物を持ってきてないので、「すばやく交換する」だけのこと。 当然だが、少々ガソリンが漏れてしまった(屋根はあるが風通しのいい駐輪場)が、無事交換できた。

新しいチューブを接続して車体に仮載せしてエンジンを掛けてみた。 ところがやはり盛大にオーバーフローする。 キャブの補修用パーツはさすがに持っていないので、ここで修理を断念。 とりあえず現状復帰して撤収する。
# この時、ちゃんとどこから漏っているのか確認しておくべきだったのだが、バッテリーの余力がなくなってきていたのと、ガソリンの臭いで参ってしまっていたのとで、やる気を失ってしまっていた。

ロッテリアで遅い昼飯を喰って、川越の2りんかんへ。 だが、あいにくPC20のフロートバルブは在庫がなかった。 パッキンセットと一緒に取り寄せを依頼(両方ともSP武川扱い)。

帰宅していろいろ調べると、オーバーフローで悩む人は多いようだ。 その原因はいろいろで、フロートバルブよりもむしろ真鍮製のフロートに穴が開いて浮力がなくなっていたり、チャンバーのパッキンから漏れていたりという例が多い。

PC20は、ホンダのXR80なんかにも採用されているので、補修部品は純正部品としても引ける。 重複になってしまうが、フロート、フロートバルブ、パッキンセット、それとオーバーフロー用排出口に付けるチューブとクリップを発注しておいた。 明日の昼には届くので、明後日の昼休みにでもキャブのメンテをしてみるつもり。

帰宅したら、2りんかんから電話があって「フロートバルブのメーカー在庫がなくて、入荷が年明けになる」とのこと。 丁重にお断りした。

はたしてジョルカブは再び走れる日が来るのか!? 請うご期待。