CDI

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:
  • ハッシュタグ:

昨夜、ジョルカブのCDIにつながるハーネスの桃色(4速インジケーター信号)の線を切ってみました。 もちろん走行に支障はなし。 回転の頭打ち感については、道が混んでいたので調査できず。

ところで昨日から、ホンダの横型エンジン搭載車の純正CDIについて調べているのですが、いくつか種類があるようです。

まず前提として、12V車と6V車の違いがありますが、ここでは12Vのみを対象とします。

パーツリストによると、ジョルカブに使われているのは 30410-GK4-762 です。 これはスーパーカブ50カスタム(セル付4速。以下、C50CM)と同じです。 ジョルカブのベースエンジンがC50CMですから、順当ですね。
同じスーパーカブ50(C50)でも3速モデルは、30410-141-751(イグニッション・コントロール・モジュール)となります。 スーパーカブ70も同様です。
スーパーカブ90(C90)は、30410-GB6-018です。 CD90('87~'92)も同じですね。
タイカブ100EXはちょっと違ってて、30410-GB6-921になっています。 型番はC90/CD90と近いですが、セッティングが少し違うのかもしれません。 これらは共通の6Pコネクタです。

他にもモンゴリ系やCD50、CRF50/70などもあるのですが、これらは2P+4Pになってたりして、コネクタ形状が違います。 変換ハーネスを作ればいいんですが、面倒なのでやめておきます。

さて、各CDIの仕様の違いですが、

  C50   BTDC27°/1,700rpmで固定進角
  C50CM BTDC11°/1,700rpm => 22°/3,100rpmに進角 => 4速時 20°/7,700rpm(リミッター)
  C90   BTDC15°/1,700rpm => 2,000~3,000rpmに0°~13°進角(電子式)

ということのようです。
一般的に、排気量(ボア内径)が大きくなると火炎伝播距離が長くなりますので、進角は多くなる傾向にあります。

ただ、他機種のCDIをポン付けできるかというとそんな単純な話でもなくて、フライホイールの突起とピックアップの位置関係によっても点火時期は変わってきます。 そのあたりをきちんと把握しないと、性能がでないどころか最悪エンジンを壊してしまう可能性もあります。


ところで、ググってみるとCDIを自作している方が結構多いのにビックリしました。 旧車だと部品が手に入らないということもありますしね。 カブ系はまだまだ大丈夫ですが、トランザルプのCDI(これがよく壊れる)もそのうちディスコンになったりするのでしょうし、他人事ではないですね。