デジタル時代の匠

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本田雅一のAV Trends : 最高品質を求めたBD版「パイレーツ」制作の裏側【後編】

もっとも、エンコーダの改良だけでできる範囲は限られている。ピーク34Mbps、平均20Mbpsという条件の下では、ひたすらにシーンごとのチューニングを根気よく行なわなければ画質を維持できない。
 
今回は特に入念に……たとえば、引きのシーンと発言する俳優のアップが交互に繰り返され得るシーンなど……、細かく、ひたすら細かくシーンを切り分け、それぞれにパラメータの最適値を与えたと柏木氏。
 
そうした作業ができるのも、柏木氏がH.264 High-Profileのパラメータ変更による振る舞いを、実際のエンコーダ内部の動作にまで立ち返りながら予測できるからだ。絵の特徴を見ただけで、最適なパラメータを思いつけるようでなければ、そんな細かなチューニングなど施しようがない。

すごいねぇ。 ”柏木チューン”としてブランド化した方がいいんじゃないかい?