ITmedia エンタープライズ:AppleのSafariに危険が忍び寄る
実際問題として、わたしの予想では、iTunesをダウンロードしてインストールしたら、Safariも付いてくることになると思う。QuickTimeは既にそうなっている。わたしはiPodは持っていないが、QuickTimeをシステムにインストールすると、ほとんどの場合iTunesもインストールすることになる。iTunesなしのバージョンを手に入れようとした時でもだ。AppleはiTunesなしのバージョンを入手しにくくしている。だから、iTunesのダウンロードにSafariが付いてくるのは考えがたいことではない。おそらくSafariなしのバージョンのiTunesもあるだろうが、見つけるのは難しいだろう。こういうことをやっているのはAppleだけではない。
システムのデフォルトブラウザに関係なく、Safariを起動するリンクがiTunesに組み込まれるのも想像に難くない。こういうことをやっているのもAppleだけではない。
QuickTimeの場合はまだコーデックとしてiTunesに必要かもしれないけど、Safariは必要ないだろう。 ブラウザ機能が必要だとしても、WindowsにはIEコンポーネントがあるんだから、それを使えばいいだけの話だ。
マルウェアの代表的な例としては、ソニーBMG製CD XCP問題がある。 また、JWordが(正規ソフトともスパイウェアとも見る向きもあるが)少なくとも利用者が認識・認証しないのに勝手にインストールされる場合がある点はマルウェアといえる。一部のウィルス対策ソフトも通常のソフトウェアと異なりユーザーの意向を無視したファイル削除、ポップアップ表示濫用などの動作があり、ユーザーから見るとマルウェアに近い性質を有する。
「勝手にインストールされる」という意味では、マルウェアと呼んでもいいように思うな。