NIKKEI NET(日経ネット):雑草からディーゼル燃料・地球環境機構が新技術
自動車、電力など国内主要企業と政府などによる研究機関、地球環境産業技術研究機構(RITE)は、雑草や木くずなどからディーゼル燃料を合成する技術を開発した。ガソリン車用ではバイオエタノール燃料が注目されているが、そのディーゼル版で、世界初という。ディーゼル車の地球温暖化対策の切り札になるとみており、3年後を目標に工業生産を始める。
このバイオディーゼル燃料は成分が「ブタノール」と呼ぶアルコールの一種。遺伝子組み換え微生物を利用して生産する。タンクで微生物を大量培養し、雑草・雑木や廃木材、稲わらなどの植物繊維を分解した糖を入れると、バイオブタノールがつくられる。
問題は製造に要するエネルギーではありますが、食料とバッティングしないカタチで作れるようになるといいですね。
石油を上回る自動車燃料は現れるか(07/07/04)-コラム:日経Ecolomy
米国でトウモロコシを原料として作ったエタノールは1.3で、ガソリンをそのまま使った場合とほとんど変わらない。すなわち、エネルギー的にあまり意味は無い。それに比較すれば、ブラジルでサトウキビから作るエタノールは、かなりエネルギーのゲインがある。
考えてみれば、当然かもしれない。サトウキビは、あまり化学肥料などを使わないでも育つが、米国中西部のトウモロコシは、地下水を電気でくみ上げ、GPSを付けたトラクターが化石燃料を使って農地を耕し、化学肥料をかなり大量に使用しているからである。
「もともと空いている土地で、ほっといても育つ植物」を使わなければ意味がないですね。
そういう意味で、「菜の花プロジェクト」の取り組みにはかなり期待しているのですが。
こういう話も。
NIKKEI NET(日経ネット):バイオガソリンに税優遇・政府検討
政府は植物から精製するバイオ燃料の普及を促すため、ガソリン税(揮発油税・地方道路税)を減免する検討に入った。バイオ燃料を混ぜた「混合ガソリン」が対象で来年度にも導入する。バイオ燃料は地球温暖化を抑制できるが原油に比べコストが高い。混合ガソリンの税負担を減らすことで小売価格を下げ利用を促す。日本は京都議定書の目標達成が難しくなっており、運輸部門の温暖化対策を拡充する。
経済産業省と農林水産省、環境省が2008年度の税制改正要望に盛り込み、財務省などと詳細を詰める。
同じ値段ならバイオ燃料にするという人は多いでしょうが、ハイオクと同じ値段となったらどれだけの人が使ってくれるでしょうね?