「モバイルビジネス研究会」第9回会合:ドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、ウィルコム、イー・モバイルのトップが勢ぞろい - ITmedia D モバイル
SIMロックは、今解除してもW-CDMA方式を採用するソフトバンクモバイルとNTTドコモ、イー・モバイル間での顧客流動性が高まるだけで、CDMA2000方式のKDDIは対象外となり、公正な競争環境が確保できないと説明。「通信規格そのものが違い、SIMロックを強制的に外しても仕方ない。アンバランスな解除でしかない」(孫氏)
また、SIMロックを解除すると端末の販売価格が上がることや、端末を0円で購入し、割賦金を払わずに海外に持ち出して販売するといったことも考えられ、「非常にまずい。SIMロック解除は強制すべきではない」と話した。
確かにW-CDMA/GSM/CDMA2000の3規格対応機なんて、チップセットはあるけど海外でも販売されていないし、作っても誰も買わないだろうね。
でも以下のくだりには疑問があるな。
すでに割賦販売を導入しているソフトバンクモバイルの孫社長は「割賦販売も1つの方法。いずれにせよ、どういう方法が望ましいとか、賛成、反対という議論は不要なのではないか。事業者が競争の中で創意工夫をすればいい。自動車を売るときに一括払いでの購入は許さん、分割払いにせよなどと強制するものではない。一括も分割も販売会社の自由にすべき」と話し、分離プランの導入を強制的に行うのは反対の姿勢を改めて示した。
だったらDoCoMoやauの販売店が「ウチも割賦販売にしたい」と言ったら出来るかというと、そうはなってないよね。 「販売会社の自由」なんて今だってないんだよ。
第一、「販売会社の自由」よりも、「消費者の選択の自由」を優先しろよと言いたい。 結果的に3社による寡占化が消費者に不利益な状況になってるわけで、自由競争も結構だけどそろそろ独占禁止法適用を考えたらどうかと。
「なぜ、日本はGSMを採用しなかったのかという議論に行き着くが、いまさらそんなことを語っても仕方がない(KDDI小野寺氏)」のはそうなんだけどね。
「確かに日本でもGSMをやっておくべきだった。しかし、現状、3Gでは世界のスタンダードに準拠しようと動いている。実際、ソフトバンクモバイルでも、ノキアやサムスン、HTCなど海外メーカーの端末も導入している。彼らのボリューム効果を取り入れた端末を売っている。しかし、日本のユーザーは、ワンセグが入っていたり、おサイフケータイだったりしないと買ってくれない。日本のユーザーに端末を売ろうと思ったら、左ハンドルの自動車を右ハンドルに変えるように、改変が必要になる」(孫氏)
こういう議論を聞いていると、MVMOで新規参入する事業者に期待するしかないのかなと思うね。 SIMロックなしにして、海外から安いW-CDMA/GSM端末をガサッと仕入れてばら撒いてくれたら、高機能端末慣れした日本人も「電話とメールならこれで十分だね」って思うんじゃないかな。
まあとりあえず孫氏には、毛が抜けきるまで努力し続けてほしいものであります。