本田雅一の「週刊モバイル通信」 MacBook Airに感じる「Air」なコンセプトと不足部分
さて、実際にMacBook Airを数日使っての印象だが、その前に断っておきたいのが、ここで敢えて比較が適当ではないWindowsノートPCとの比較論を展開せざるを得ないという点である。
MacBook Airの一番の価値は、Mac OS Xが動作するコンピュータとして、もっとも軽量で持ち歩きやすい機種であることであり、Windows機との比較はあまり意味がないと思うからだ。 MacBook AirにUSB光学ドライブを接続すればBootCampでWindowsを起動することは可能だが、それならばWindows機を選ぶ方が良いだろう (もちろん、MacBook Airに惚れていて、他には考えられないというなら話は別だが)。
従って、本来ならばMacもこれだけ薄く軽量になった。素晴らしい。これならモバイル用途専用に買い足してもいいのではないか。あるいは、ここまで削ってしまうなら、こういうユーザーはMacBookの重さでも我慢すべきだ。などと書く方が良いのかもしれない。
しかし、それではモバイルコンピュータ全体の中における、MacBook Airの位置付けは見えてこない。ということで、敢えて各社のモバイルノートPCとも対比しながらインプレッションを書いていく。
インプレ書くのに、ここまで言い訳が必要という点に、MacBook Airという製品の性格が現れているような気がします。
で、一番共感したのがこの部分。
このように、光学ドライブを搭載しないデメリットを、高速無線LANを活用することでカバーしているわけだが、実は使用期間中に1つ困ったことが起きた。
試用中に一泊で国内出張したところ、宿泊先のホテルには無料のブロードバンドアクセスが備わっていたが、有線LANポートを持たない MacBook Airでは利用することはできない。ついうっかり忘れがちだが、ホテルの客室からのインターネットアクセスは、そのほとんどが有線LANである。出張先に持ち出す場合には、USB接続のイーサネットアダプタを必ず携帯するようにしたい。
海外のホテルでも、部屋のネットアクセスは有線というところがほとんどです。