自分の場合は、ベアリングカラーを製作して、普通の12V用ハイカムを使用している訳ですが、ベアリングの交換で対応するという手もあります。
左の12V用カムのベアリングは、内径15mm、外径28mm、幅7mmで「6902Z」という品番です。 右の支那カムのベアリングは、内径15mm、外径32mm、幅8mmで「16002」となります。
もし「16002」を入手出来て、12Vカムの「6902Z」と交換できれば、ベアリングカラーを使わなくとも支那ヘッドにセットすることができます。
深溝玉軸受(ラジアルボールベアリング)の形状は、JISやISOなどの工業規格で決まっているので、どこのメーカーでも互換性があります。 不二越(NACHI)でもNTNでもOKです。
ホンダ純正部品で発注する場合は、「16002」は 91008-HB3-003 (NTN) として発注できます(\460)。
ちなみに「6902Z」は、91008-GB6-912 で発注できます(\460)。 このベアリングは片シールドタイプですが、シールド側が内側になります。
大きい方のベアリング「6905」は 91007-GB6-912 です(\520)。 先輩が入手したカム(タイ製?)は、ベアリングの玉の数が少なかったので、純正のベアリングと交換したそうです。 面白いですね。
自分で交換する場合は、ベアリングプーラーが必要です。 カムベアリングの場合は、外輪に爪を引っ掛けて抜くことになります。 こんなタイプですね。 アストロプロダクツなどで売っています。
そんなに頻繁にベアリング交換をすることはないでしょうが、2回以上交換する機会があるなら、工具買って自分でやった方がオトクかもしれません。
自分で行なう道具やスキルがない人は、井上ボーリングのような内燃機屋さんに頼んだ方がいいでしょうね。 「16002」ベアリングの手配も含めてやってくれるハズです。