ドル急落、円99円台・12年ぶり円高水準

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NIKKEI NET(日経ネット):ドル急落、円99円台・12年ぶり円高水準

円相場が12年ぶりに1ドル=100円の大台を突破した。13日の欧州外国為替市場で一時1ドル=99円77銭まで上昇し、1995年10月以来、12年5カ月ぶりの円高・ドル安水準をつけた。米欧などの金融当局は資金供給の協調行動に踏み切ったばかりだが、米景気の後退懸念は強く、ドル相場は対ユーロなども含めて全面安の様相を呈している。同日の東京市場では急速な円高を受けて、日経平均株価が前日より約427円下落、長期金利は2年7カ月ぶりに1.3%を下回った。米欧、アジアの株価も一斉に下落している。

2兆円以上儲けても\1,000しか賃上げしない会社があることから判るように、企業の側には労働分配率を上げる気はありません。

そう考えると、円高で輸出企業の利益が減ろうが、原油をはじめ輸入品の価格が抑えられる方が、大半の日本人にとってはメリットが大きいように思います。

それに自動車会社にしたって、北米のボリュームはまだ大きいですが、アジアなど進展国の比重も高くなっています。
タイバーツなんて、4年前は\2.7/バーツだったのが今は\3.3/バーツで円安になっています。 その他のアジアの通貨も同様です。 ユーロも\159/ユーロと高いままだし、ドルの独歩安なんですよね。

もちろん、日本経済は外需で成り立っている部分が大きいし、アジアの国々だって米国のリセッションで影響を受けるでしょうから、そんなに簡単な話ではないのですが、ここ数年の円安でぬるま湯に浸かっていた日本の企業が体質を強化するにはいい機会なのでは?