高齢者ドライバー問題は「今、そこにある危機」

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

Business Media 誠:神尾寿の時事日想:高齢者ドライバー問題は「今、そこにある危機」

1日の午後5時頃、岡山県倉敷市児島下の町の市道交差点で、歩道にいた家族4人に75歳の男性が運転する乗用車が突っ込み、保育園に通う5歳の女の子が死亡。36歳の父親が全身打撲の重体で、母親と小学2年生も軽傷を負うという、痛ましい事故が起きた。時事通信ほか新聞各紙の報道によると、自動車運転過失傷害(後に過失致死傷に切り替え)で現行犯逮捕された75歳のドライバーは、「交差点で車列の後ろに止まろうとした」と供述。警察では、同容疑者がアクセルとブレーキを踏み間違えたとみて調査を進めているという。
 
今回の事故は非常に痛ましい内容だったため大きく報道されているが、高齢者ドライバー問題は、すでに「今そこにある危機」だ。65歳以上のドライバーは高齢者の増加とともに年々増えており、それに合わせて事故も急増。この10年間で2倍以上に増えている。高齢者白書によると、2010年には約1400万人が「高齢者ドライバー」になる見込みだ。

もうAT車のアクセルとブレーキの踏み間違えは、ドライバーの自己責任で片付けずに、AT車の構造的欠陥と捉えて対策を打つべき時が来ているような気がします。 衝突軽減ブレーキを標準装備化するより、何か方法があるんじゃないかな?

一方で、そろそろ「らくらくフォン」のように、高齢者専用のクルマというのもあっていいように思います。 軽や小型車の1グレードでもいいから、発売を検討してみてはどうでしょうか?