「一家に軽2台」時代の到来

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犬の散歩をしていて、気づいたことがあります。
郊外でクルマがないと不便なところなので、クルマを2台所有している家も多いのですが、その2台ともが軽自動車という家が増えています。

以前ならセダン+軽、あるいはミニバン+軽という組み合わせが大半だったのですが、今は1/3が軽2台の組み合わせです。

ダンナがセダン(あるいはミニバン)で通勤して、奥さんが買い物で軽を使うというのがこれまでの使い方だったのでしょうが、通勤の方が長い距離を走りますから燃費の違いはバカになりません。 そもそも一人で乗るのに、ミニバンどころかセダンでももったいないのです。

所得の伸びがないのに社会保障費や教育費は増える一方で、そこに追い討ちをかけたのが原油高、食料品の物価高です。
軽だって4人乗れますし、普段使いで困ることはそうないでしょう。 年に数回しか行かない行楽のために、登録車を保有する必要があるのか? 優先順位をつけて不要な物を削っていった結果が、軽2台体制なんでしょう。


この風潮が行き着く先は、ダンナの通勤手段を原付バイクにすることです。 つまり「軽+原付」の組み合わせです。 なんせどんなハイブリッド車よりも、原付バイクの方が燃費がいいですからね。

とはいえ通勤距離が長くて、山道や幹線道路を走らざるを得ない場合は、50ccだと厳しいでしょう。 メタボ気味な成人男性なら、100ccクラスの原付二種に乗りたいところ。 でも原付二種は普通自動車免許では乗れません。

しかし今の中年世代は、若い頃にバイクブームを経験しているので、中免(普通自動二輪免許)を保有している人も多いハズ。 結婚・子育てでバイクから離れている人も多いかもしれません。 こういう人を対象に、もっとバイクメーカーはキャンペーンを打つべきだと思いますね。


それと通勤エクスプレスに最強なのは、スクーターよりも東南アジアで売られているカブ・タイプのバイクです。 雨の多いアジアで最も売れているバイクですから。 最近はATも多いので、ギヤチェンジが苦手な人でも大丈夫です。
並行輸入車はありますが、部品供給やメンテナンスの心配があります。 日本のバイクメーカーは、正規に輸入販売するべきだと思いますね。

最後にバイク業界は、普通免許保有者には簡単な追加講習だけで小型自動二輪(125ccまで)に乗れるように、道路交通法を改正すべく働きかけるべきでしょう。 通勤車両が原付になっただけで、CO2排出量は減るし渋滞は少なくなります。 運輸部門のCO2削減にはかなりの効果があるはずです。

もちろんバイク事故が増えないように並行して施策を打つ必要はありますが、「バイク通勤に変えて、CO2を減らそう」というのは大義名分としてはいいと思うのですがね。