深刻な「工学部離れ」

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

J-CASTニュース : 「賃金低い、出世しない」 「工学部離れ」で志願者4割減

理系、特に工学部離れは、確かに顕著なようだ。文部科学省の学校基本調査によると、2008年度入学の大学入試で、工学部の志願者数は、前年度比1割近く減の24万人余。これが5年前に比べると、なんと4割も減っているのだ。予備校の調査では、ここ1、2年は学校側の対策もあってやや持ち直しているという。しかし、ピークだった1992年からの下落傾向に歯止めがかかったとまでは言えないようだ。
 
工学部離れの理由について、宮田教授は、高度な技術が要求されるにもかかわらず、エンジニアの賃金が安く、幹部に出世しにくいことを挙げる。(中略)
 
低賃金については、衝撃的なデータがある。日経ビジネスの8月25日付サイト記事によると、大阪大大学院の松繁寿和教授は、文系・理系両出身者の生涯賃金格差が5000万円という10年前の調査が、今も当てはまることが再調査で分かった、と言うのだ。特に、文系が多い金融・商社と理系が多い製造業の間にある産業格差が、そのまま賃金格差に表れたという。また、理系出身者の方が課長になるのが遅いなどの昇進格差も関係しているとしている。

そりゃそうでしょうね。 日本一(もうすぐ世界一)の会社が、日本一の給料を払っていないんだから。 製造業は労働集約型で社員数も多いから、昇進が遅いのも事実。

でも昔は理系は就職に有利だったんだけどね。 バブル期にも金融関連に就職した人が多かったなぁ。 かれらは「失われた10年」を生き延びたのだろうか?