NIKKEI NET(日経ネット):乗用車、国内生産1000万台割れ 08年度5年ぶり減
2008年度の乗用車の国内生産が970万台弱と1000万台を割り込み、5年ぶりに前年度を下回る見通しとなった。好調だった輸出が米金融危機後に急減速、トヨタ自動車など大手8社は当初計画比70万台強の減産に踏み切る。世界生産は約150万台の減産になる。世界同時の景気減速を受け、各社は過去最大級の規模とスピードでの生産調整を迫られており、部品を含めた自動車産業の今年度の国内人員削減は1万人を超える可能性が高い。
トヨタ、日産自動車、ホンダなど大手各社は1990年代末以降、北米など海外生産を拡大。それでも足りない分を日本からの輸出で賄ってきた。このため乗用車の国内生産は昨年度に初めて1000万台を突破。今年度も4―9月は495万台と、上期としては過去最高のペースだった。
当面は1シフト化で乗り切ろうとするのでしょうが、世界同時不況が長引けば国内拠点閉鎖の話も出てくるでしょうね。
一旦閉鎖した宇品第2工場(U2)を復活させたマツダとかどうするんだろう。 防府を閉めるのはありえないので、閉めるとしたら3年前に火災を起こした宇品第1工場(U1)かしらん。
三菱自も、輸出好調で閉鎖が延び延びになっていた岡崎工場や、パジェロ製造の取り扱いがまた注目されるようになるでしょう。
ホンダは寄居新工場を建設中ですが、狭山工場の2ラインのうちの1本を閉鎖する可能性が、ますます高くなりましたね。
トヨタ系のセントラル自動車は、予定通りに”お国替え”を実施するようです。
セントラル自動車移転:知事「急激な方向転換はないのではないか」 /宮城 - 毎日jp(毎日新聞)
村井知事は、トヨタが6日に発表した減益見通しや販売台数減少について「宮城だけでどうにかできる問題ではない。セ社の進出時期が多少ずれるかもしれない、という心の準備はしている」と指摘。そのうえで「セ社は工場の新設ではなく、本社の移転。ある日突然、工場をつくらないということはないと思う」と述べた。
一方、セ社総務室は同日の取材に対し、将来の増産に備えるための投資の規模見直しはあり得るとしたが、「今働いている従業員とその家族、そして宮城進出を期待してくれる人たちのためにも、現時点でスケジュールの再調整は考えられない」として、操業開始時期の予定には変更はないと説明した。
内心、中止になることを祈っている社員も多いのではないかと思いますが。
日産はもう閉められそうな工場があまりないよね。 追浜くらい? あとは日産車体を吸収合併して、湘南工場を閉めるとか。
各社とも、そういうことにならないようにお祈りします。