今後は”名ばかり正社員”が急増?

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非正規社員の正社員化は、“まやかし”:NBonline(日経ビジネス オンライン)

では、どうすればいいのか。単純に処遇の格差を解消するには、基本的に2つの方法しかありません。1つは非正規社員の賃金を引き上げて正社員並みにする。もう1つは社員の賃金を引き下げることです。
 
前者は人件費の総額が増えるので、企業は避けたい。後者は社員全員の不利益となる。当然、強い反発が予想されるから、やりにくい。
 
そこで第3の選択肢として浮上するのが、正社員の新たな区分を設けることです。単純化して言えば、従来の正社員と非正規社員との間に新たな正社員を作る。そうすることで、人件費を増減しやすい財務的柔軟性を確保しようという狙いです。
 
これまでは1つのカテゴリーにくくられていた正社員を複数のカテゴリーに分けていく。その分、人事管理は複雑になります。ですが、柔軟性を高めて環境変化への対応力を高めるには、企業はこれに取り組まざるを得ません。
 
正社員の“多様化”は企業にとって必須なのです。

本社や研究開発部門と、製造部門を分社して賃金体系に差を設ける傾向も強くなるでしょうね。 キャリア組とノンキャリア組が分かれるのはもちろん、欧米並みにレイオフ制度を導入する企業が増えることでしょう。 つまり、正社員ですらいつ首を切られても不思議じゃない時代が日本にも到来しそうです。

日本的経営の良さをスポイルすることになるかもしれませんが、ますますグローバルスタンダードに近づく結果となることでしょう。 「古き良き時代」への回帰を夢想する人には残念ですが、まずあり得ないと思います。