トヨタ、米ミシシッピ工場の稼働を延期

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<トヨタ>米ミシシッピ工場の稼働を延期(毎日新聞) - Yahoo!ニュース

同工場は既に9割が完成しており、建設は予定通り進めるが、生産設備の搬入は見送る。稼働開始の時期は未定。トヨタは11月に「緊急収益改善委員会」を発足させ、生産体制などの抜本的見直しを進めており、同工場の稼働延期もその一環だ。
 
トヨタは07年2月にミシシッピ工場の建設を決定し、大型SUV「ハイランダー」の生産を計画した。今年上半期(1~6月)の米国市場は大型車を中心に販売が前年同期から10%減少したが、燃費性能の良いプリウスの販売は好調で「在庫が1日しかない状態」(トヨタ幹部)だった。このため、同工場を日本と中国以外では初めてのプリウスの生産拠点にすることを決めていた。 
 
しかし、11月の米国での全体の販売台数は約13万台と前年同月比34%減り、プリウスも販売台数0.9万台で前年同月に比べ半減していた。

まだ決定じゃなかったんですね。
それにしても9割完成で中断とは、施工業者や設備メーカーは泣くに泣けないですね。 潰れなきゃいいけど。

トヨタが米工場稼働時期延期、いすゞとの共同開発も凍結(読売新聞) - Yahoo!ニュース

また、いすゞとは、欧州市場向けに、将来の排出ガス規制にも対応した排気量1・6リットルの新型ディーゼルエンジンを共同開発する計画だった。北海道苫小牧市に新工場を建設し12年ごろの稼働を目指していた。 
 
しかし、欧州の新車販売が落ち込み、欧州の一部で軽油価格がガソリン価格を上回るなど、販売拡大が見込めないと判断した。

ハイブリッドといい、ディーゼルといい、いくら燃費が良くても高価格なクルマは売れなくなってしまいましたね。

<トヨタ>国内工場で週休3日導入へ 車体も同調(毎日新聞) - Yahoo!ニュース

トヨタの国内工場は原則週休2日制だが、来年1月以降、国内生産を前年比約3割減とするのに伴い減産体制を拡大する。1月30日の金曜に貞宝工場(愛知県豊田市)を除く国内11工場で生産ラインを止め、2月以降の減産体制は今後詰める。
 
また、例年1~3月は年度末需要に対応し毎月2回、土曜も昼間のみ稼働してきたが、1月は17、24両日の生産を止める。
 
一方、来年1月から田原工場(愛知県田原市)や子会社のトヨタ自動車九州(福岡県宮若市)など3工場の一部ラインで、昼夜2交代の「2直勤務」を昼のみの「1直」に縮小する方針だが、元町工場(愛知県豊田市)など別ラインへの拡大も検討する。

ホンダも年末社長記者会見を明日に前倒しするらしいですが、大きな発表がありそうですね。 いいニュースではなさそうですが。

ミシシッピ工場より一足早く開所したカナダ第二工場ですが、

トヨタ、北米新工場の胸中:NBonline(日経ビジネス オンライン)

実際、トヨタにとっても誤算だらけだった。そもそも、新工場ではSUV(多目的スポーツ車)「RAV4」を年間15万台生産する計画を立てた。ところが、原油価格の高騰でSUV人気がしぼんだところに、金融危機が追い打ちをかけた。販売は急落し、RAV4の今年1~10月の北米販売は13万6000台で、前年同期比で15%減となった。そこで、生産能力を半減してスタートした。
 
(中 略)
 
新工場建設を決断した2005年、トヨタの現地生産比率に変化が生じていた。60%台だった数字が、翌年に10ポイント近く下落。その主因が、北米で生産していなかったRAV4と「ヤリス(日本名ヴィッツ)」のヒットだった。「2008年に75%」という目標を掲げていただけに、現在の55.2%という数字は「トヨタ批判」を招く恐れがある危険水域。RAV4の現地生産は、喫緊の課題となっていた。

決定してから2年の間に、ここまで事業環境が急変するとは思わないもんね。 同情します。