日本一視察の多いスーパー、ハローデイの感動経営

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日本一視察の多いスーパー、ハローデイの感動経営(下):NBonline(日経ビジネス オンライン)

ハローデイの店舗には、どの店にも掲示板がある。「お褒め」「ご要望」「お叱り」。客から寄せられた声を3つに分類して張り出している。店で回答できるものは原則3日以内に回答。新商品の要望など店舗で解決できない者は関連部署が7日以内に回答する。客の自発的な記入だけでなく、従業員が客に尋ね、代筆することもある。ここまで徹底しているのは、客の声が店を作ると信じているためだ。
 
実際、客の声によって売り場や品揃えは進化していく。
 
2004年に開業した下関の「海峡ゆめタワー前店」。開業の時は競合店を参考に商品を揃えていた。だが、しばらくすると、「地元の○×味噌がない」という声が。そこで、豆腐売り場に"地元の○×味噌"というポップをつけて売ったところ、一番の売れ筋になった。
 
こんな「お声」もあった。「なめこのみそ汁が好きだが買い忘れてしまう。みそ汁売り場になめこを置いてほしい」。その通りに置いてみると、驚くほどの売れ行きを見せた。その店に倣い、ほかの店でもみそ汁売り場になめこを置くと、なめこの売り上げがなんど、前年比500%にまで伸びた。なめこのみそ汁を作ったことのない人が作り始めたということだろう。

ウチの母は、ダイエー下関店の「奥様重役(だっけ?要は消費者モニター)」をやっていたことがありますが、「ハローデイとダイエーとじゃ勝負にならない。ダイエーで買うのは一部の安売り品だけ」と言っていました。
帰省したときに1、2度行ったことがありますが、確かに売り方に工夫があって楽しく買い物ができました。

でもダイエー下関店がなくなってしまうのも困るので、ダイエーにも頑張ってほしいです。

とても良い記事でした。 そして締めの言葉。

景気の落ち込みは消費者マインドを確実に冷やすだろう。その影響からはハローデイも逃れられないのかもしれない。
 
だが、人は企業の源泉である。競争力を生み出すのは、中で働く人である。「従業員に感動を与え、その結果として売り場の魅力を高める」。そんなハローデイの哲学を貫けば、この危機も乗り切ることができるはずだ。
 
ハローデイの感動経営。危機の時代だからこそ、強い輝きを放っている。

自動車メーカーは従業員に感動を与えているのかな? それじゃお客さんに感動を与えるクルマは作れないし、売れないのも当たり前だよね。