2月中旬の木曜日、茨城県内のある自治体庁舎の駐車場に、その犬は50歳前後の女性にひかれてやってきた。名前はベル、オスの雑種だという。いつもと変わらぬ散歩だと思うのか、茶色いしっぽを振って女性に寄り添うように歩く。だが、その先に待ち受けていたのは「捨て犬収集車」だった。
隔週の木曜日、決められた時間帯、この駐車場には捨てられる犬とその飼い主が集まってくる。時には行列もできる。茨城県による捨て犬の定時定点収集が行われているからだ。
定時定点収集とは、自治体が犬猫を捨てていい場所と日時を定め、それにあわせて飼い主が捨てに来る犬猫を、収集車が巡回して集める制度のこと。茨城県の場合、42カ所の「捨て犬場」があり、捨て犬が多い地域では隔週、それ以外は月に1度、「捨て犬の日」が設けられている。
今週号の『アエラ』に載っていた記事です。 読んでいてホント、泣きそうになりました。 なんでこんなことになっちゃうんだろうかと。
記者から:「隔週木曜日は『捨て犬の日』」/太田匡彦 | AERA-net.jp
今回はまず、地方自治体が行っている犬の定時定点収集について取材し、この制度が存在することで安易な捨て犬を生み出している問題を指摘しました。また安易な捨て犬の背景には、ペットショップ等で安易に購入してしまう飼い主の存在があります。そんな「衝動買い飼い主」を生み出す流通システムの問題にも紙幅を割きました。特に移動販売の罪深さについて触れています。
「捨て犬回収」をしている自治体にしても、好きでやってる訳じゃなくて、山林などで放置され捨てられる犬を減らそうと思ってやってるんだろうと思います。
それが捨て犬を助長しているかは、意見が分かれるところだと思いますが、捨てた犬が処分されると知っていてシレっと連れてくるような冷血な人間は、「捨て犬回収」がなくても捨てるのは間違いないです。
親と子が互いに殺しあうような世の中ですからね。 犬なんてぬいぐるみと同じで、飽きたらポイってことなんでしょう。
日本人がこんなふうになってしまったのは、宗教的道徳心を無くしてしまったからじゃないかと思いますね。 戦後、国家神道を否定するあまり、宗教というものを冠婚葬祭の中だけに押し込めてしまったからではないかと。
「悪いことをすると地獄に落ちる」とか「畜生に生まれ変わる」とか「誰も見ていなくてもお天道様が見ている」とか昔の人は言ってましたが、物質主義に毒された現代の日本人はそんなこと露ほどにも思わないですからね。
いい加減にした方がいいと思います。