クライスラー、フラれつづけてフィアットへ 

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クライスラー破綻:/上(その1) 提携交渉、次々不調に - 毎日jp(毎日新聞)

クライスラーが裁判所に提出した資料には、07年から、危機で経営が傾いた08年11月ごろまで、ゼネラル・モーターズ(GM)との合併交渉のほか日産自動車や韓国の現代自動車、ロシアの自動車メーカー「GAZグループ」まで、手当たり次第に提携相手を求めて交渉をした足跡が記されている。株式の8割を保有する米投資ファンド、サーベラス・キャピタル・マネジメントが、かなり以前から単独での生き残りは難しいと判断していたことが分かる。
 
交渉は不調に終わり、政府支援を取り付けるために最後にたどり着いたのがフィアットだった。

もともとサーベラスは、ある程度経営を軌道に乗せたら売り飛ばすつもりだったんでしょ? 金融危機に関係なくね。

クライスラー、日本3社にフラれていた…フィアット提携前(読売新聞) - Yahoo!ニュース

クライスラーは、合併先のダイムラーが売却を決めた2007年春から日産・仏ルノー連合に接触。08年には世界規模での包括提携交渉に入ったが、同年7月、日産の金融子会社が提携に必要な資金を調達できずに、交渉はいったん頓挫した。クライスラーは今年1月にも提携協議再開を求めたが、日産側に拒否されたという。
 
トヨタには08年6月にクライスラーの余剰設備を使った小型車などの共同生産やハイブリッドや電気自動車の技術協力協議を呼びかけ、ホンダにも同年12月に提携を打診したがいずれも拒否された。
 
今年2月には中国の複数企業に対して資産やブランドの売却交渉を行ったが不調に終わり、「フィアットが最後の希望として残った」という。

カルロス・ゴーンでさえ断ったクライスラーに手を差し伸べたのがフィアットということです。

クライスラー破綻:/上(その2止) フィアット「火中の栗」 - 毎日jp(毎日新聞)

フィアットのトップが世界で競争可能とされる「400万台クラブ」(年間生産台数400万台以上)入りを目指す再編論者のマルキオンネ氏だったことも好都合。ゼネラル・モーターズ(GM)、日産自動車から、韓国・現代自動車、ロシアの自動車メーカーまでがクライスラーの体たらくぶりに「提携を深めても経営の重荷になるだけ」と二の足を踏む中、年間1000万台以上の需要を抱える北米市場への80年代以来の再参入を悲願とし、拡大志向の強いフィアットのマルキオンネ氏だけは「火中の栗(くり)」のクライスラー救済に意欲を示し続けた。
 
「米自動車産業の復活」を目指すオバマ大統領と、海を越えた再編で日本や欧州の上位メーカーに追いつこうとするイタリアの猛烈経営者。破産法を申請したクライスラーが清算を逃れたのは、この2人の野望の合作だが、そこには本来の主役のはずのクライスラーの存在感は皆無だった。

クライスラーのナルデリCEOは辞任するようですが、ジム・プレス社長はどうするんだろうなぁ。 北米の自動車ビジネスを熟知する人だから、残した方がいいと思うんだけど。