トヨタ、「当面はミシシッピ工場でのプリウス生産はない」

トヨタの新型「プリウス」好発進:日経ビジネスオンライン

大塚氏は、トヨタはいずれミシシッピ工場でプリウスを生産開始するだろうが、米国の自動車市場が回復しなければ、次世代プリウスが開発されるまで生産は行われない可能性があるとの見方を示した。前世代の2代目プリウスは2003年後半から製造されているため、生産開始はかなり先の話になる可能性がある。だが、同氏は、米国の市況が好転しない限り、「ミシシッピ工場で別の車種を生産するメリットはない」と述べた。
 
大塚氏は、プラグインハイブリッド車(プラグインHV)や電気自動車(EV)に関しても慎重に言葉を選んで発言した。トヨタはプラグインHVタイプの新型プリウスを500台リースする予定だが、使用するリチウムイオン電池の価格が、通常のハイブリッド車に使用するニッケル水素電池の3~4倍と高コストなことが頭痛の種だ。このリチウムイオン電池のコストが低下するまでは、プラグインHVやEVの採算性の確保は難しいと思われる。

リチウムイオン電池のコストが4倍として、EVで使う量がプリウスの何倍だろう? プリウスはEVモードで2km走れるらしいけど、10倍でも足りないんだろうね。
EVならエンジンが要らなくなると思うかもしれないけど、カムリの2.4Lエンジンでも$1,000しかしないから、実はあまり安くならないんだよ。

他にも興味深い発言が。

ホンダのマイルドハイブリッドシステムではモーターが1基のみであるのに対し、トヨタのシステムはモーターを2基使用している。だが、大塚氏は、トヨタのシステムでは無段変速機(CVT)が不要なため、比較的大型のバッテリーが必要ではあるが、小型車にも搭載可能な水準にまでハイブリッドシステムのコストを抑えられると説明する。

THSの遊星歯車機構+2モーター+大容量バッテリーと、IMAのCVT+1モーター+小容量バッテリーで、どちらが安く作れるかということですが、CVTが他車との共通部品ならやっぱりIMAの方が安いんじゃないかと思います。

ヴィッツとフィットがHVでガチンコ勝負するのが楽しみですね。 でもトヨタはヴィッツに載せずにHV専用コンパクトカーを出してくるかもしれませんが。