ジェイテクト、デュアルピニオン式の電動パワーステアリングを開発 - クルマ - Tech-On!
電動パワーステアリング(EPS)は、モータと減速機を配置する位置により、コラム式、ピニオン式、ラック式の3種類に大別され、車種の特徴に応じて最適なタイプを選んでいる。
このうちピニオン式はエンジンルーム内にアシスト機構(モータと減速機のユニット)を配置し、ハンドル軸の回転力を補うEPS。静かなことが特徴で、主に軽自動車から小型車クラスに使う。アシスト機構を大きくするとエンジン、変速機、サブフレームなどの部品と干渉する可能性があり、推力に制約があるため中型車には向かなかった。
開発したデュアルピニオン式は、アシスト機構とハンドル軸を分離し、ハンドル軸とは別の位置でラックとかみ合うピニオンをモータで駆動する構造とした。分離することにより、アシスト機構がハンドルの位置に制約を受けなくなるので、さまざまな向き、さまざまな位置に配置できる。こうした設計の自由度を生かすことより、同社のピニオン式に対して推力を20%向上させることができた。これなら中型車にも搭載できる。
燃費を向上させるために、いずれ油圧パワステ(HPS)は姿を消さざるを得ないでしょう。 大型車やSUVにも使えるEPSの開発が急務ですね。