レクサス暴走事故で、トヨタの広報姿勢を米メディアが批判

asahi.com(朝日新聞社):トヨタの広報姿勢、米メディアが批判 レクサス暴走問題 - 愛車

トヨタの2日の広報をもとに、複数のメディアが「米運輸当局が車両の欠陥を否定する見解をまとめた」とする報道を流した。一部メディアは車両そのものの欠陥を指摘する報道をしていたので驚きをもって受け止められた。
 
これに対しニューヨーク・タイムズは、当局はまだ原因を調査中で結論を出していないと指摘した。米ABCテレビも、3日の放送でトヨタ車の暴走について特集。米メディアはトヨタの対応に疑念を募らせている。

トヨタが「(マットが引っかかる以外に)構造的欠陥はない」と発表したのは、制御系統の不具合による暴走はないですよという意味だと、自分は理解しました。

マットがずれるとアクセルが戻らなくなるという「構造」を「欠陥」と呼ぶかどうかは、正常な使用状態を外れた場合にどこまで保障するかという点につながるので、判断が難しいのは確かです。

ニューヨーク・タイムズが問題視したのは、トヨタが、米運輸省高速道路交通安全局(NHTSA)の見解を発表した点。今回の事故調査でフロアマット以外の欠陥を確認できなかった、との誤解を与えかねないと指摘した。
 
同紙の取材に対しては、NHTSAの報道官は、問題はフロアマットだけでなく、アクセルペダルや床板の形状も含めて調査中と答え、この問題が終わっていないとの見解を示したという。
 
トヨタが使ったNHTSAの見解は、8月の死亡事故より以前に発生したレクサス車の暴走問題に関するもので、その際の報告書を不服とし、追加調査を求めた人への回答だった。その結論でNHTSAは「追加調査しても、車両の安全面での欠点が存在する結論にはなりそうにない」と調査の打ち切りを正当化。一方「欠陥が存在しないという結論を意味しない」と結び、フロアマット以外に欠陥はないとは断定しなかった。将来、事態が変われば追加調査をするだろうとも記した。

ただ、マットがずれたまま使用されるというのは容易に想定できることであり、フェイル・セーフの考え方からすれば、そうなった場合でもマットを挟み込まない構造にするべきでしょう。
さらにいえば、エンジンの制御プログラムにも暴走を止めるロジックを入れるべきだと思います。