ケーヒンはタイなど新興地域の工場で生産する2輪や4輪車部品向け内製部品を、2010年度にも国内工場に移管する検討に入った。国内工場は主要納入先のホンダの減産で稼働率が低下しており、10年1月に岩手工場(岩手県岩手町)を閉鎖するほか、国内の外注部品の内製化などで収益体質強化を急いでいる。一方、アジアの工場は2輪、4輪の需要増で生産がひっ迫している部品があり、内製部品の一部を国内に移して生産の最適化に取り組む。
ケーヒンは現在、アジアから国内に移管する内製部品を詰めている。タイなどで生産している2輪、4輪向け燃料噴射装置(フューエルインジェクター)の小物構成部品などが候補に挙がっている。外注部品は工数に応じて「人手がかかるものはアジアで生産する方が安い」(ケーヒン幹部)ため、物流コストを含めて国内工場で生産する品種を絞る。
アジアの生産拠点を拡張するにも投資が必要ですし、国内工場の稼働率確保も重要です。 最近の海外への生産移管と逆行する動きですが、全体最適で考えればこういうのもアリでしょう。
インジェクターのように小さくて単価が高いものなら、輸送コスト割高にはならないでしょうしね。