トヨタ自動車、家庭用電源で充電できる「プリウスプラグインハイブリッド」を発表 - クルマ - Tech-On!
トヨタ自動車は2009年12月14日、家庭用電源で充電できる「プリウスプラグインハイブリッド」を発表した。
2009年5月に発売した3代目「プリウス」をベースに、Ni水素2次電池をエネルギ密度の高いLiイオン2次電池に置き換えたほか、電池の容量と電池の使用領域であるSOC(充電状態)を拡大したことで、航続距離を約10倍の23.4km(JC08モード)に伸ばしたことが特徴。同日から2010年前半にかけて、日・米・欧で、法人や官公庁など特定の顧客を中心に約600台を供給する計画。
プラグインハイブリッド車の燃費は、EV(電気自動車)走行とHEV(ハイブリッド)走行を複合した新しい基準によるもので、57.0km/L。外部充電した電池容量が基準の容量まで減った場合は、従来同様のハイブリッド走行になり、その燃費は30.6km/L。充電時間は、200V電源の場合で約 100分、100V電源では約180分。EV走行時の最高速度は100km/h。モータの仕様はベース車と同じ。
100Vでも3時間でフル充電できるというのはメリットですね。
ところで23.4kmというEV走行距離はどうやって決められたのでしょうか?
EV走行距離である23.4kmは、ユーザーの一日の走行距離の調査データを基に決めた。国土交通省の調査では、1日の走行距離(乗用車)が 20km以下と回答したのは、全体の50%以上(平日は53.7%、休日は51.2%)であることから、同社はEV走行距離が20kmあれば過半数のユーザーの1日当たりの走行をカバーできると判断した。
それは「乗ったり乗らなかったりするけど、平均して20km」ということではないのかな? ちなみに1日20kmで365日走ると、年間走行距離はたったの7300kmに過ぎません。
ところで今回の600台というのは試験販売みたいなものですが、二年後には一般向けにも販売するそうです。
asahi.com(朝日新聞社):PHV、3代目プリウスにも 11年末から販売 - 愛車
トヨタ自動車は14日、ハイブリッド車(HV)3代目プリウスに、二十数キロメートルまで電気自動車(EV)として走れるプラグイン仕様車(PHV)を追加設定すると発表した。2011年末から月千台販売する予定。充電が必要だが、ガソリン1リットル当たりの燃費は57キロメートルと、現行プリウスの1.5倍になる。価格は200万円台後半になる見込み。
4代目プリウスがプラグインになるのは既定路線でしたが、現行型で量産プラグインを発売するというのは意外でした。 技術的にもよほど手応えがあるのでしょう。