大容量HDDに「2TBの壁」

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:
  • ハッシュタグ:

【元麻布春男の週刊PCホットライン】 大容量HDDがOSの64bit化を招く

2TBの壁というのは、512bytesセクターを前提にした時の32bit表現の上限を意味する。一般的な32bitのWindows環境で最も問題になるのが、MBR方式のパーティションテーブルが32bit LBAしかサポートしておらず、2TBを越えるディスクを扱えないことだ。これを解決する方法としては、MBR方式のパーティションテーブルをやめるか、セクターサイズを大きくするか、あるいは両方を実現するしかない。
 
MBR方式以外のパーティションテーブルとしては、GUID(Globally Unique Identifier)パーティションテーブル(GPT)があり、IA-64(Itanium)やIntel MacといったEFIをファームウェアとして採用するシステムで、起動ディスクを含むディスクの管理に使われている。おそらくx86ベースのPCもこの方向で進むのではないかと思われるが、64bit版のOS(Windows Vista SP1以降)しか起動できないのが難点だ。マイクロソフトの「セクタ サイズが大きいハード ディスク ドライブに対する Windows Vista のサポート」というサポート情報では、Windows 7については言及されていないが、おそらく32bit版には同様な制限があるものと思われる。
  
セクターサイズの拡大は、HDDのローレベルフォーマットの効率を高めるという点でも、ディスク業界の悲願であった。しかし、今まで何度もセクターサイズ拡張の議論が出たにもかかわらず、実現しなかったのは、これまでHDDのセクターサイズが変更されたことはなく、ほとんどすべてのアプリケーションがセクターサイズを512bytesだと考えているからだ。

今となっては512bytesというのはあまりに小さいセクターサイズです。 互換性なくなってもいいから、そろそろ変更するべきだと思うんですが。

2TBのHDDは、日立のDeskstar 7K2000ならもう13,000円以下で売ってますね。 ただ、これは400GBプラッタみたいですし、7,200rpmなので連続稼動させる我が家では購入対象外です。

次に買うのは2TBにしたいのですが、Samsungはまだ出していないようです。 となるとWDのWD20EADSか、SeagateのST32000542ASしかありません。 どちらもまだ18,000円くらいしますから悩みどころです。 1.5TBのHD154UIは9,500円くらいで売ってますからね。 TB単価で考えると、2TBでも13,000円くらいになってほしいものです。

WHS機の空き容量はまだ1.1TBくらいあるので、もうしばらく時間の余裕はあります。 それまでに価格が下がるといいですね。