09年度下半期の主要メーカー各社の為替前提は、米ドルが1ドル85~90円、ユーロが115~130円。4日時点の88円台で下半期の前提を割っているメーカーもあり、収益の下押し要因となる可能性が強まっている。円相場が1円動いた際に営業損益に与える影響度は現地化や原価低減効果、足元の輸出減により縮小傾向にあり、トヨタは07年度に比べ100億円減の250億円(対ドル)、ホンダも経済危機以前に比べ80億円減の120億円となっている。
しかし、財務の健全化を果たし、中長期の研究開発投資などに少しでも多くの資金を振り向けたい現状では、下半期業績も計画通りの収益改善が急務だ。「第4四半期以降の為替予約はこれから」(ホンダ・曽田浩取締役)というケースもあり、不安定な市場の動きに対する懸念は大きい。
輸出が減ったぶんだけ、為替の影響を受けにくくなっているのは確かのようですね。
ただ、ホンダや日産の1ドル85円という想定でも、全然安心できないのが恐ろしいところです。