「人はバカになるまで出世する」 という法則 - PRESIDENT - プレジデント
能力主義の下では、能力を発揮し成果を上げた人はどんどん昇進していくが、いつかは能力の限界に達し、成果を上げることができなくなる。
すると、あらゆるポストは無能な人材によって占められることとなる。
自分がまだ新人だったころ、「なんでこの人が役職者なんだろう?」と思わざるをえない人がいたものです。
「ピーターの法則」を知ったのはもうだいぶ前ですが、「そう、そう」と膝を打ちました。
時は巡って、そろそろ自分自身が若い人達に後ろ指を指されてもおかしくない年代になってしまいました。
あなた自身がバカになるまで出世しているのか否かを表2で評価していただきたい。すでに無能レベルに達している人や、無能レベルに近づきつつある人には三つの対策を提言したい。ピーター博士も言っているように、昇進を断ったり、降格を自ら申し出ることは、社会的に見て奇異な行動と周囲にとられてしまうリスクがある。プロ野球で、打席がまわってきたときに、自ら代打をたててほしいと監督に申し出たら、打順を下げられるばかりか、二軍行きを言い渡されるリスクがあるのと同様に、もとの職務に復帰できないばかりでなく、閑職においやられる危険が大きすぎる。
問題は「これ以上出世するとバカになる」というのが、事前にはなかなか判断がつかないということでしょうね。
自分は仕事をする能力がないと腹をくくることはつらいことだが、事実は事実である。人生を幸福に生きるためにもっともよい方法は「汝自身を知る」ことである。あなたの部下たちはいずれあなたを追い越して昇進していくだろうが、無能なあなたが変に頑張って、組織をめちゃくちゃにするよりはずっとましである。
幸いにして(?)、意欲も能力もないので出世はしておりませんが、それでも身につまされる指摘ですね。