「人工光合成」の高いハードル

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

理系白書’10:挑戦のとき/21 九州大助教・正岡重行さん - 毎日jp(毎日新聞)

ほぼ無尽蔵にある水を太陽光で分解し、エネルギーを作り出す。究極のクリーンエネルギーの一つとして、人類が追い続けている夢だ。植物が光合成という一連の反応の中で、太陽光を使った水の分解を軽々とこなしているにもかかわらず、人類はこの反応を実用化できていない。正岡さんは植物の葉緑素と似た金属錯体(金属と有機物の複合体)を利用し、「人工光合成」に挑んでいる。
 
光を吸収して水を水素と酸素に分解する光触媒自体は、60年代に藤嶋昭・東京大特別栄誉教授(67)らによって発見された。以来、半導体などを触媒に使った方法で研究が進んできたが、太陽光の主成分である可視光を十分に使えないなど、効率がなかなか上がらないのが現状だ。

光合成って、確か小学校で習ったよね? 「植物は水と光があれば、二炭化酸素を吸って酸素を吐く」みたいな。
ただ実際にはものすごく複雑な光化学反応が起こっているんですね。 こりゃ難しいわ。

第一、光合成で出てくる酸素って、二酸化炭素を分解するんじゃなくて、水を分解して水素を取り出す過程で出るのですね。 二酸化炭素は、その水素と合成して糖(炭水化物)を作るのに使われるようです。