新型マーチの生産拠点にタイを選んだワケ

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新興国発 日産ダッシュ 「100万円マーチ」 タイで生産(フジサンケイ ビジネスアイ) - Yahoo!ニュース

実は、自動車メーカーが主力車を最初に未開拓市場に投入するケースは少ない。不具合があった場合のリスクがあるほか、販売ネットワークなども未整備で、「失敗すると取り返しがつかない」(大手メーカー)ためだ。しかし、マイクラをタイなどで量産するには日産なりの事情があった。
 
日産の世界販売台数は06年に約347万台と、ホンダに逆転され、その後も僅差ながら逆転できていない。アジアの成長市場であるタイでも、ホンダやトヨタ、いすゞ自動車を合わせた日本勢が8割近いシェアを誇るが、日産の現地シェアは08年で5%と「大きく差をつけられている」(同社)状況で、出遅れは否めなかった。
 
加えて、主力としていた日本や米国など先進国市場の伸びが頭打ちとなる一方、新興国は今後も大きな成長が見込まれる。とりわけ、小型車はインドなどで人気が高いほか、価格や燃費意識の高まりを背景に欧州などでも伸びている。マイクラの投入は日産にとって、世界市場開拓の先兵となるわけだ。

ただトヨタやホンダは、既存のヤリスや Jazzとは別にエティオスや New Smallを開発しています。 ワールドカーたるマイクラに新興国向け機種を兼ねさせるというのは、けっこうギャンブルだと思います。 先進国と新興国とでは、ユーザーが期待する品質(上質さ)が全然違いますからね。