「機長症候群」とは?

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「相談しない」上司が組織をダメにする | 職場の人間関係学

リーダーが「1人でやる」ことから生じるもう1つの失敗は、「機長症候群」と呼ばれるものだ。これは、リーダーが1人で全責任を引き受ける傾向から生じるものというより、チームのメンバーが自分たちの責任を放棄する傾向のことを指している。
 
複数の操縦士が乗務する航空機で、機長が明らかに間違った判断を下したとき他のクルーがミスを正さなかったことが原因で、過去に悲惨な事故が何度も起きている。(中略)
 
まず、厄介な問題に取り組むリーダーは、その解決に向けてチームのメンバーの力を借りるべきである。たとえリーダーがそのチームのなかで最も情報を持っていて、最も経験があり、最も有能であったとしても、やはり協力したほうがよい。
 
これは、厳しいビジネス上の決定を下すときに多数決をとれということではない。最終決定はリーダーが単独で下すべきだ。
 
しかしながら、意思決定を成功させるカギは、最終決定に至るまでのプロセスをリーダーが単独で行わないようにすることにある。この決定前プロセスが合同でなされれば、意思決定者に大きなメリットをもたらす。

自分自身を考えると、一番陥りやすいのがこの「ひとりで悩んで、ひとりで決める」という失敗でしょうね。