EV充電はGSビジネスの代わりにはならない 出光の実証結果

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EV充電事業はビジネスにならない…出光の実証事業結果 | レスポンス自動車ニュース(Response.jp)

同社は資源エネルギー庁公募の「2009年度電気自動車普及環境整備実証事業」として2009年10月27日から2010年3月20日までの約5か月間、充電サービス実証事業を受託。今回、その事業を完了したことから資源エネルギー庁に事業結果を報告した。
 
事業では、EVへのETCシステムを活用した充電サービスやEVレンタカーの実現性と、太陽光発電によって得られるグリーン電力証書を発行するビジネスモデルなどを検証した。(中略)
 
ただ、経済性の検証では、2009年初めから2015年末までSS(サービスステーション)5店舗でビジネスモデルを展開した場合、1店舗あたりの初期投資費用は3420万円で期待収益は1761万円となり、大幅な赤字となる見通しで、現状ではビジネスとして成立しないとしている。支援制度の活用などによる初期投資費用の軽減や、消費者に訴求するサービスメニューの開発などによる収益の向上が必要と指摘する。

あらかじめ分かっていたことですけどね。 たとえ初期投資が抑えられたとしても、利益率が低すぎて成立しないでしょう。
成立するとしたら、パーキングくらいのものでしょう。

[EV充電インフラレポート]世界標準への最大の課題は“使い勝手”(レスポンス) - Yahoo!ニュース

第一の問題は、ガソリン給油機のノズルに似た充電プラグをソケットに差し込むのが非常に困難であること。少し力を込めればスポッとはまるようなものではなく、どこかが折損するのではないかと心配になるくらいグリグリと押す必要があるのだ。また、急速充電の大電流に耐えるため、ケーブルもガソリン給油機より太く、重く、硬い。力の弱い女性や高齢者が自分で操作するのはかなり難しいように思われた。重いケーブルとプラグを簡単に動かせるようにするため、ガイドアーム方式にしたり、ソケットを小さい力で確実に挿入できるような形状に変更するといった改善は必須だ。
 
接続時のプラグ操作法にも違和感がある。取っ手に可動式のレバーがあるのだが、挿し込むときにはそのレバーを握らずに挿入し、完全にはまってからレバーを握って抜けないように固定するという手順となっている。給油口にノズルを入れてからレバーを操作する給油機に似せたつもりなのであろうが、充電プラグを固定するという操作の場合、人間工学的には握って挿入、リリースして固定という、一般の機械におけるロック操作と手順のほうがはるかに自然なのだ。
 
正直に言って、使い勝手はガソリン、軽油、灯油のセルフ給油とは比べ物にならないほど悪かった。急速充電器の規格化を推進しているチャデモ協議会会長の勝俣恒久東京電力会長は「この方式を世界標準にしていきたい」と意気込んでいたが、そのためにはまず、このユーザビリティを早急に改善するべきだ。説明がなくとも、誰でも、気軽に使う事ができなければ、日本だけでなく世界での標準化などとても見込む事はできない。(中略)
 
情報表示は電池残量が棒グラフで大まかに表示されるだけで、パーセンテージや電力量など、具体的な数値は一切なし。充電残時間も、充電開始直後はほんの 10%未満の充電に14分ほどもかかると表示され、それがあっという間に8分、6分と短くなっていく。まるでインターネットのファイルダウンロードの残時間のようなデタラメさだ。

EV時代になると、セルフじゃなくてサービスマンが給電するようになるのかな?