必ずしも『強者』が生き残るわけではない

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生物界もビジネス界も『強い者は生き残れない』 ~人類は「第6の大量絶滅」を防げるか?:日経ビジネスオンライン

現代の進化論=総合学説では、「強い者=適応度の高い者(ある環境に最適化した者)」が生き残る、とされている。だが著者は、長期的に種が存続していくためには「強さ」よりも、どんな環境にも「そこそこ」適応できることが大切だと主張する。
 
本書の説明をもとに私なりに噛み砕いてみると、x、y、zという3つの遺伝子型があるとして、寒さに強い順(適応能力の高い順)がx、y、zだと仮定する。逆に暑さに強いのはz、y、xの順とする。
 
極寒の気候が続けば、適者生存の総合学説からいって勝ち残るのはxだが、どこかで環境が一変し気温が異常に上がったとすると、今度はzが勝つ。つまり、極寒から酷暑へと環境が変化すると、生き残る遺伝子型はxからzに変化することになる。
 
だが、毎日の天気を見れば分かるように、現実には暑い日もあれば、寒い日もある。そうやって寒暖が交互にやってくる場合には、寒さに強く暑さに弱いx、もしくは寒さに弱く暑さに強いzは、絶滅する可能性が大きい。長期的な視野に立てば、暑さにも寒さにもそこそこ強いyが最終的には生き残る。

んー、それだと単に「平均点が高いオールマイティーな遺伝子を持つ種が生き残る」って結論になるような気がするんですが。 遺伝子をも変化させて、移り変わる環境に適合できたものが生き残ったのではなくて?
ただ「過剰適応」というのも問題があるみたいなので、「ほどほどが大切」というのには同意します。

新潮選書強い者は生き残れない環境から考える新しい進化論
吉村 仁
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2 軽すぎる。もっと地に足の着いた議論を
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