自動車メーカー10社10年3月期決算、国内事業は6社が営業黒字確保|GAZOO.com
トヨタの豊田章男社長は11日の業績発表で「販売店、仕入先、従業員は100点」と09年度を振り返った。一連の品質管理問題が販売に影響を及ぼすことが懸念されたものの、結果的に国内販売は前期比11・2%増の216万3千台と2けた増を記録。軽自動車を除くトヨタ・レクサスブランドの販売シェアは48・2%、軽自動車を含む販売シェア(ダイハツ工業、日野自動車ブランドを含む)は44・3%となり、それぞれ過去最高を更新した。国内の売上高は同7・9%の減収となったが、原価改善や固定費削減の努力により営業損失は前期から123億円縮小している。
ホンダも主力の「フィット」や「フリード」のほか、新型HV「インサイト」や新型「ステップワゴン」など高い競争力を持つ商品ラインアップに支えられ、国内売上台数は同12・9%増に伸長。国内の営業損失は海外向け売上高の減少などに伴う利益減、為替影響などがあったものの、販売費や一般管理費などのコストダウン効果で前期から1324億円改善した。
日産の国内販売台数も同2・9%のプラス。営業損失は43億円まで改善しており、今期での黒字転換に期待がかかる。
登録車シェアが過去最高になったトヨタや、あれだけ売れたホンダでさえ営業赤字ってどういうことだろうと思うけど、「国内販売」じゃなくて「国内事業」だからね。
国内生産拠点の稼働率低下や、円高による輸出減少(特にホンダ)、為替差損なども含んでいるハズです。
でも富士重やマツダは頑張ってるよね。 三菱自もわずかに赤字だけど、悪くない数字だと思います。
それでは今年度の国内生産はどうなるのでしょうか?
asahi.com(朝日新聞社):国内の自動車生産、復調の兆し 大手9社が増産計画 - ビジネス・経済
国内の自動車生産に持ち直しの兆しが出てきた。2010年度は自動車大手12社のうち9社が前年度より生産を増やす計画で、全体の生産台数は3年ぶりに増加に転じそうだ。08年秋以降の不況から抜け出してきた北米向けなどで、輸出の回復を見込んでいるためだ。 (中略)
10年度はトヨタ自動車、富士重工業、ダイハツ工業の3社以外は増産を計画している。前年度に比べて国内生産を約7%増やす日産自動車は、国内向け販売は約5%減の60万台と見込む。米国の販売見通しを約15%増の94万5千台とみるなど、輸出増を計画している。
国内生産を約11%増と見込むホンダも、国内販売は約1%減の65万5千台と横ばいだが、米国での販売を約10%増の127万台と見込み、輸出が増える見通し。スズキは国内生産で約5%増を計画しており、2年ぶりに100万台を回復する。日野自動車などトラック4社も増産の見通しだ。いずれも輸出の回復傾向を織り込んだ計画だ。
こうしてみると、既にスズキの国内生産はホンダを抜いているんですね。 ホンダとマツダの差も十数万台しかありません。
もちろん世界生産ではかなりの差がある訳ですが、国内生産のくくりでは日産からマツダまで意外に差が少ないのが印象的です。